八障連ブログ

八障連(八王子障害者団体連絡協議会)運営委員会より、情報提供を行っています。(「八障連について」カテゴリーを参照)

八王子市障害者福祉課との懇談会報告

2014年11月24日 | 障害者福祉課懇談会
去る、2014年10月23日に行われました、障害者福祉課との懇談会の議事録が八障連通信2993号に同封されましたのでアップします。



障害者福祉課との懇談会議事録【PDF版】はこちら



ここからは、2014年10月23日開催の障害者福祉課との懇談会本文です。

2014年度八障連・障害者福祉課との懇談会概要の報告
2014.10.23           
八王子市役所802会議室

出席者(敬称略)
障害者福祉課:古川課長 古澤(庶務担当主査)  櫻田(精神担当(ワーカー)主査) 
松田(事業所指定担当主査) 長谷川(援護担当(身体・知的ワーカー)主査)
池田(精神担当(自立支援)主査) 清水(雅)(福祉担当主査) 遠藤(施設担当主査)
永松(手帳・計画・協議会担当主査) 三谷(手帳・計画・協議会担当主査)
中正(自治推進課):中核市移行の全体像の説明 計11名

八障連:有賀(リサイクルわかくさ)・市川(かたくりの家)・伊東(ほほえみ)・緒方(ぱすてる)
川出(リサイクルわかくさ) ・小濱(パオ)・小林(晴れる屋)・崎田(いちょうの会)
佐竹(麦)・鈴木亨(かたくりの家)・鈴木房子(ポリオの会) ・鈴木陽一(たまりばあ寮)
竹沢(ぴあらいふ) ・立川(プレワーク) ・土居(八王子生活館) ・中島(あくせす)
奏(ころぽっくる)・八町(あくせす) ・堀部(ほっとスペース) ・松井(こあらくらぶ)
山田(ほっとスペース) ・脇田(結の会) ・杉浦(第一若駒の家/八障連事務局長)
夛田(八障連代表) 計24名

司会進行:杉浦 サブ:有賀 記録:立川
開始の挨拶:八障連代表 夛田
お知らせをしていた日程より1週遅れになり、周知しきれず参加希望のあった方達にはご迷惑をおかけしたことを伝える。また、今までは、予算要望というかたちでおこなってきた懇談会だが、今年は要望事項があまり出ず、要望のあった内容も早急というわけではなかったので、中核市移行の流れもあるので、今回のような運びとなった。障害福祉課にとって検討案件が多く大変な状況下にあると思われるが、以前からの問題として、窓口の対応と課長の意図することに食い違いがみられ、利用者が困惑することがある。重要な事柄は文書化して渡すなどの工夫をして、誤解の生じない対応を考えてもらいたい。

市側の挨拶:古川障害者福祉課長
来年4月に中核市に移行する関係で、それなりに施設の基準の条例ができる予定。そのために、11月には中核市に向けて、各分野の条例やサービスの変更などについて説明会を行う予定。(別紙参照)
H27~H29障害者計画の策定委員会を現在進めているが、国の基準も踏まえて市としてもきちんと目標を示していく予定。12月には計画策定についてのパブリックコメントを予定している。

レジメに沿って、質疑応答を行う
1 計画相談の進行状況と問題点について
≪参加者質問≫
・市より委託を受けている相談事業と兼務になるので、きちんと進めようと思うと本来の業務に支障が出てしまう。しかし単独でこの事業を行おうとすると、点数的にも事務費すら払える状況にない。計画相談について法人として、お金になるならないではなく、当事者にとって必要なものと捉え取り組んでいる。
・マンパワーが不足している。また、困難事例などもあり、それを相談できる体制もなくできれば市が指揮をとって基幹相談支援センターなどの設置や、自立支援協議会の下部に相談支援部会など検討してもらえないものか。
・計画を立て直す時、病院のワーカーさんなど、なかなか調整が難しく集まれず、障害福祉課の担当の方も連絡が取れず事務がスムーズに連携取れない。何とかシステムの見直し(人員増など)できないのか。
・セルフの記入用紙について、法律やソフト(PCの)などの絡みから今回市より配られている様式では項目が足りない。
≪市の回答≫
・10月で受給者への通知は終了をし、徐々に戻ってきている。しかし、現状としては、対象者3222人中、計画を事業所で立てた方が369人、セルフプランの方が406人で24%実施している。しかし、児童に関しては、744人中計画を事業所で立てた方が20人、セルフプランの方は90人で実施率は14.8%という数字になっている。通知や市の広報でお知らせしたが、まだ実施されていない方に関しては、今後個別で対応を検討している。
・受給者証の更新について、現在1年に1回の更新であるが、今後複数年も検討課題として挙がっている。また、計画相談の事業所についても、現在17事業所と数は増えている。また、他市の事業所に通われている方については、他市の事業所で計画相談を依頼することもある。
・システムの見直しについては、市の担当職員も現状では人数が限られているので、今後の検討課題としたい。
・計画のセルフでの記入用紙については、市として最低限聴きたいことをまとめてあるので、その項目を含めてアレンジしても構わない。セルフの方が増える予想があったため、そのように幅を持たせた経緯がある。

② 重度利用者が通う事業所への支援について
≪参加者質問≫
・重症心身害障害児の通所施設の現状として、小児病院の移転により該当者が減ると思われていたが、現状としてかなりの重度の方が八王子市内にいることが最近分かってきた。しかし、国の施設配置基準(看護師5名や機能訓練士など)をクリアーするのが大変である。利用者個々の単価は高いのだが、運営的には赤字に近い。更に先にも言ったように補助金が減っていくなかで、ニーズはあるのに、提供できない状況はどのように考えているのか。このサービスは、施設単体というより、医療との連携が必要であると思われるが、基準を満たさなければ収入も減算対象となり、運営ができなくなる。児童通所の担当部署は、都ではなく市にできないのか。
・重度の問題について、今の法のもとでは、就労支援に比重が置かれ、働ける者に対しては陽の当たる感じがするが、その手前で外に出る事すらできない者や、働くまでなかなかいけない者に対しては陽が当たらない感じがする。こあらくらぶ・ほっとスペース・パオの現状を重度問題として捉え、市としての対応を考えてほしい。
・地域活動支援センターは法的な位置付けはあるが、単体事業として運営していくには厳しい実情がある。中核市になることもあるので、この事業を地域福祉の一環でやることはできないのか。

≪市の回答≫
・市としても、このような施設は重要であると考えている。児童に関しては管轄が都なので、あまり意見等言っていくことはできないが、障害児の担当者はいるので、遠慮なく申し出てもらいたい。
・小児メディカル、重身通所は厳しいことは分かる。市として公的に行う事業としては、現状厳しく、委託するにしてもできるところがない。支援について、考えていかなくてはならない課題であると認識している。
・家賃助成については、見直しはしていく必要があると思われる。継続的に続く助成ではないが、必要なところについては特例としての対応も検討をしていく。
・重度の方に対する施策は市として何もしていないわけではない。自宅から外に出られない方に関してはヘルパー派遣などをしている。もう少し考えていかなければならない問題であると思っている。

③ 市職員採用試験に於いての点字受験の問題について
 ≪市の回答≫
市長が議会で回答した内容以上の回答は出来ない。
・総務部長の回答としては、差別をしているわけではない。ただ、人事異動の問題や、どのよう部署に配置したら良いのか課題があるので、現状対応ができていない。採用するとなれば、退職までの整備も必要となり、対応は難しい。ただし、正規職員以外での検討はしている。
・現在都庁や県庁レベルでの採用はある。他市であれば近隣で日野市(図書館)、川崎市の例は知っているが、それ以外の市では把握していない。
八障連:視覚の当事団体としても、これまでは要望を出すのみで、他市の状況等について詳しく調べるといった下準備もしていないので、八障連も協力してもう少しデータを揃えるなどして、改めて対応を検討したい。


④ 中核市移行に伴う施策等の変更について
・現在、都の事務を学ぶために一期43名派遣をし、来月(11月)より第二期の派遣を行う予定。中核市になるために、八王子市の条例として39本の条例を提出し来年4月には施行される予定。手続きなどの変更については順次進めていく予定。地方交付税として38億円が追加で予算化され、障害者福祉課では8名増員する予定。※説明会については、別紙参照
・その他中核市移行に伴い、変更されるサービスや、市の権限についても触れられるが、詳細については、別紙にある予定で、説明会を行う。

⑤その他
≪参加者質問≫
・障害児の放課後等デイサービスについて、様々な法人や株式会社などが参入をしてきているが、どのような障害を対象として、どのような活動をしているのか、事業所同士で連携がなかなか取れないために、対象児童の親に混乱が広がっている。マップなどの作成をしてもらえないか。
≪市の回答≫
・様々な企業が参入をしてきています。その把握に日々動いていますが、かなり特色のあるサービスを提供されている企業もあり、興味を持てるところも多いです。今後情報の共有はしていこうと考えてはいます。現状としては、連絡先などは、通所施設ガイドブックの表に載せていますので、そこでの確認となる。

以上、会場の都合により終了となる。

                         
      
以上。

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