八障連ブログ

八障連(八王子障害者団体連絡協議会)運営委員会より、情報提供を行っています。(「八障連について」カテゴリーを参照)

八障連通信294号をアップしました。

2014年12月25日 | 八障連通信
八障連通信294号をアップしました。


八障連通信294号のPDF版はこちらから




以下、八障連通信294号の本文となります。


【例会報告】
「八王子市議会議員と障害者団体の懇談会に参加して」
11月20日(木)18:30より、クリエイトホールにて八王子市議会議員の方たちと意見交換をさせていただきました。今回は、重度当事者の就労の問題点と、その事業所が抱える運営上の困難性について、議論が集中した感がありました。各議員から発言があり、日頃より議員の方々が、それぞれの立場で取り組める問題において、尽力していただいていることがわかりました。また、各団体より抱える問題・課題について現状の情報を提供し、知っていただく有意義な時間になったと思います。
わたし自身感じたこととしては、事業により抱える問題・課題は様々ですが、そのすべてを議員の方々に知っていただくには時間が足りませんでしたが、少しでも多く現行の法の下で運営することの問題・課題点や、施設を利用されている方々の現状を「知ってもらう」ことが必要だと感じました。また、議員の方々より出された質問も現場で動く支援者にとって気付きにつながる点もあったと思いました。なお、別紙にて「市議懇談会の議事録」を添付していますので、ぜひご一読ください。 (文責/立川)


【事務局通信VOL.16】
11月8日の知的事業所向け学習会には大変多くの方に来て頂きました。内容については、「学習会報告」を読んで頂くとして、ここでは裏側の話をひとつ。
八障連の会合で店員オーバーの参加者があったのは、何年振りどころか数えるほどしかなく、本当に珍しいことでした。実のところ、準備の段階では人出が少ないことも予想されたので、対象となる団体には個別に声がけをさせて頂きました。今回は関心度の高いテーマで知的障害に絞ったことも幸いし、あれだけ多くの方に来て頂けました。一方で、20日の市議会議員との懇談会は例年以上に参加が少なく終りました。ここ最近の状況を見ると、個別に声を掛けると情報として届き、この八障連通信だけでは情報として流れていないように感じられます。各団体が八障連に加盟する意味はどこにあるのか。八障連通信は何のために出しているのか。改めて考え直す機会とも感じています。   (文責/夛田)


【今後の予定】
八障連例会(隔月企画 ひまわり)
2014年12月18日(木)18時~20時 クリエイトホール
八障連例会
2015年 1月15日(木)18時~20時 クリエイトホール
リレートーク&居酒屋トーク
2015年 1月30日(金)18時45分~20時45 わくわく
第2回知的事業所向け学習会
2015年 1月31日(土)13時~16時 クリエイトホール 第2学習室


【学習会参加の報告】
第1回 八障連 学習会報告<高齢化と重度化を迎えた今>
「知的に障害がある人の地域生活について考える」(11/8)
―会場に入りきれない参加者、約70人の多さにびっくり! 真剣な雰囲気!―

参加者は当事者の保護者関係が1/4ぐらい、事業所関係が2/3ぐらい、行政が1名、その他と言ったところでしょうか。アンケートを見ると、初めての方が多く、何で知ったかは、「利用している職員からの紹介(一番多い)」・「会報」・「知り合い」・「チラシ」・「ショッパー」などでした。
にんじんの家の田坂さんからは、自分たちが運営する4ヶ所のグループホームから利用者さんが通っている様子など詳しい現状報告がありました。
浅川園の福祉ホームでの生活では、その日当事者のWさんも同席し結の会の中川さんとインタビュー的に報告がありました。独立した部屋(風呂、炊事場・洗濯機)で、一人で生活し食事は食堂で食べ、管理人が救急の場合にも備え常駐しているとのこと。満足しているとのことでした。
ルームシェアという生活を報告した大須賀さんは、幼馴染の男性と女性が台所と居間を共有し、ヘルパー(2人)に支援を受けながらの生活の様子が紹介されました。
ヒューマンケアの光岡さんは、介助者に支えられながら一人暮らしや結婚者の事例が何例か話されました。

アンケート30通の中から 満足度は「とても満足」が多かった!
●Aさん(利用している事業所や職員からの案内、当事者の家族、NPO理事)
テーマについては解りやすかったのですが、どの生活状況も世話人、ヘルパ-、金銭等課題が多く、利用者・親が高齢化している中で、将来は不安になる。今後、GH生活、一人暮らし生活等をやっていく上で立ち上げるまでに必要な経費をどう工面しているのか、月々の経費は年金内でおさまるのか、方法等を知りたいです。医療補助を受けるのに障害差があるのはどうしてか。年齢が上がると医療機関の利用が誰でも多くなるので、そのあたりを知りたいです。

●Bさん(職場で知った、障害福祉事業所関係者)
障害を持っていても、自分らしい暮らし方をしている方々の様子を知り感動しました。それを実現し支えている人や団体の方々の創意工夫、努力がすごいと思いました。当事者の方々の努力や力も偉大なものがあり、とても参考になりました。
 今日、職員の定着の問題が出ましたが、親亡き後の問題もそれを支える職員確保ができた上での話ではないかと、常々考えています。職員の側の方としては、第1にやりがいをもてるか!ですが、その他に職員自身の生活との両立もあり、自身、今後どこまで続けられるか考えてしまうところもあります。このような研修があると色々教えられること、考えさせられることが多く、今後につながると思います。ありがとうございました。

●Cさん(知り合いの紹介、高齢者支援相談員)
貴重な会でした。市の福祉課職員にも来てほしかった(*実は古川課長が参加)。
●Dさん(利用している事業所や職員からの案内、障害福祉事業所関係者)
GHの利用者が高齢化してきている。いつまで生活介護の事業所に通えばいいのか。介護保険の取り入れ方、介護保険制度、障害者支援との組み合わせ方をどうしたらよいのか。看取りまでするのか?

●Eさん(利用している事業所や職員からの案内、障害福祉事業所関係者)
学びになったこともあった。様々な形の生活の場で、それぞれに問題があり、自分の職場に重ねられるもの、また今後そこが同じく問題になっていくと予想されるものなどなどあり、逆に不安や問題を大きく感じた。
 後半の質疑応答で、現在抱えている問題などもたくさん聞けました。GHを経営する側、利用する側の質疑が多くあると特にテーマを決めなくても、その時に聞きたいこと、知りたいことにたどり着けると思います。

●Fさん(ショッパー、障害当事者の家族)
参考になりました。孫(3才知的3度)の将来のことで心配していましたが、将来施設の多様性が沢山出来て、相談業務が充実してくれば有難いと思いました。いまは自立支援の件で各機関に相談しています。今後もどんどん参加してゆきたいと思います。

●Gさん(チラシ、障害事業所関係者)
定期的に学習会を開催してほしい。GHや福祉ホームなどの現場の現状や利用者の様子がわかって良かった。障害を持つ人が、地域の中で生き続けていくためには何が必要か、どう支援していくか。病気・高齢化の問題に対して医療は?もっと詳しく知りたいです。

●Hさん(チラシ、障害福祉関係者)
GHに入所するには生活介護という通所施設でやるべきこと、かかわりについて、要望等、もう少し話を聞きたいと思います。

まだまだ沢山の貴重なご意見を頂きましたが、全部を載せることができませんでした。今後、生活介護の方向性を含め、「高齢化と地域生活」の課題は、ますます差し迫った問題として浮上してくることは必須です。皆さんと共に考えていきたいと思います。(文責/脇田)

<お知らせ>
第2回 高齢化を迎えた今 ― 知的障害がある人の地域生活を考える
日時 2015年1月31日(土)午後1時半から(予定)
場所 クリエイトホール 第2学習室
*詳細については後日お知らせいたします


【狭間体育館 「エスフォルタアリーナ八王子」 開館セレモニー報告 事務局長 杉浦 貢】
今年10月1日に、京王線京王高尾線の狭間駅前にオープンした新しい総合体育館「エスフォルタアリーナ八王子」ですが、会館に先駆けたセレモニーと記念イベントが9月28日にあり、夛田代表の代理として杉浦が出席しました。イベントでは、石森孝志市長と萩生田光一衆院議員、ロンドン五輪女子体操代表の田中理恵さんがテープカット。メインアリーナでは「ハチオウジ・ヒストリー・ミックス・スポーツ」と題して、八王子の歴史を和太鼓やダンスなどで表現するショーが行われました。
 また、プロバスケット「新潟アルビレックスBBラビッツ」のコーチや選手による小中学生向けクリニック、プロチアリーダーによる4~6歳児向けのチアダンス体験会なども行われていました。
新しい体育館は敷地面積がおよそ2万5000平方メートル、多摩地域で最も広く、2つのアリーナやフットサル場緑地帯などを備えています。総合受付館内案内板左がメインアリーナ、右がサブアリーナです。メインアリーナは2000席の観客席を設け、バスケットボールやバレーボールなら同時に3面、バドミントンなら12面が使えるという大きさでプロの公式戦も開催でき、一回り小さいサブアリーナと合わせて、開館前の時点ですでにバスケットボールのbjリーグやバドミントンなどの公式戦の開催が決まっているということでした。
八障連としては、建物ができる2年ほど前から、市役所の担当所管や施工業者の方々と話し合いの機会を持ち、全ての利用者にとってより使いやすいバリアフリー設備のために、障害当事者の立場から意見を出してきました。杉浦としても、味気ない紙の図面で目にしたものが実際の建物として目の前に現れたことに、少し感動してしまいました。
 私のような車イス使用者からすると、新しい施設ができたときに一番気になるのが、1にエレベーターで、2にトイレ、ということになります。

仲間内では、あのオリンパスホールの多目的トイレが限られた空間の中に多機能を詰め込んだあまり、車イスが回転できない、付き添い人と一緒に入る事ができないという難のあるものになってしまった経緯があるため、いくつか心配の声が上がっていました。市役所や施工業者の方々も《オリンパスホールの一件》については重々承知していて、図面の段階から我々と共に検討を重ねました。
そして9月28日。実際に完成した多目的トイレを初めて使ったのは私ということになるのでしょうが、広さも設備も問題なく、快適に使えたのでホッとしました。見る限りオストメイトにもキチンと対応していました。当日は約5000人の市民が訪れたそうですが何しろ人が多く、細部に渡ってあちこち見て回ることもできませんでした。時間に余裕のあるときに、個人的に改めてバリアフリー設備を確認してみたいと思います。
八障連加盟団体並びに関係者の皆様も、お時間のあるときにはぜひ立ち寄って、ご自身の目であの建物を確認していただきたいなと思います。
杉浦の目で問題ないなと思っても、別の立場の方から見て本当に快適な施設かどうかは自信がありません。一人ひとりの市民の異なる感覚が、新しいまちづくりに活かされるべきだと思います。

施設概要:メインアリーナ(2,978平方メートル・観客席2,000席)、サブアリーナ(2,190平方メートル・観客席700席)、多目的室(712平方メートル・3分割可能)、トレーニング室、スタジオ、会議・研修室、子どもコーナー、託児室、運動広場(4,900平方メートル・人工芝)他駐車場150台(その他、運動広場を臨時駐車場として利用可能(駐車台数:約200台)) 



最新の画像もっと見る