八障連ブログ

八障連(八王子障害者団体連絡協議会)運営委員会より、情報提供を行っています。(「八障連について」カテゴリーを参照)

2014年八王子市市議懇談会報告

2014年12月25日 | 市議懇談会
今年も恒例の八王子市議会議員の皆様との懇談会を2014年11月20日に行いました。

お忙しいところ、多くの市議の皆様に参加していただけました。

内容としては、障害者の就労支援は障害者自立支援法以前に比べて、多くのサービスが出来てきていますが、重度の障害者の現状について意見交換がされました。また障害福祉サービスを提供している事業所に対して、行政が行う優先調達法など話題にあがりました。

当日の記録をアップしました。


市議懇談会記録(PDF版)はこちらから。


以下、市議懇談会本文となります。


市議会議員との懇談会記録

2014.11.20      
クリエイトホール第2学習室

出席者(敬称略)
浜中賢司(自民党新政会)、小林信夫・村松徹(公明党)、青柳有希子・山越拓児(共産党)、   陣内泰子(市民自治の会)、井上睦子(社会民主党)、鳴海有理(生活者ネット)、        安藤修三(民主党)、前田よしこ(市民ネットより立候補予定)
                               計10名

八障連:鈴木(たまりばあ寮)・崎田(いちょうの会)・土居(CES)・脇田(結の会)・小濱(パオ)・山田(ほっとスペース)・松井(こあらくらぶ)・有賀、川出(リサイクルわかくさ)・伊東(ほほえみ)・丸山(あっとほうむ)・鈴木(八視協) ・斉藤(八腎会)・松岡(夢来)・伊藤、杉山(ヒューマンケア協会)・鈴木(ポリオの会)・立川(プレワーク) 夛田(八障連代表)・杉浦(八障連事務局長・第一若駒の家)
計20名

司会進行:杉浦 サブ:有賀 記録:立川
代表より挨拶後、各議員の得意分野について話していただく。
浜中市議=町つくりに関しては得意であるが、自身でも認知症のグループホームを行うための場所を提供している。
小林市議=ここ最近は議長という立場で、なかなか問題にとりかかることはできていないが、身の回りで障害をお持ちの方とのかかわりがあり、障害者の問題については非常に気になっている。
安藤市議=障害者の就労について取り組んでいます。
村松市議=福祉に関する法制度の周知ができていないことが問題だと思っている。その点をいかに市民に周知していくかということに意識を持っている。
青柳市議=発達障害の方たちの問題について取り組んでいます。
山越市議=市民の暮らしの問題について取り組んでいる。
陣内市議=介護関係の問題が気になっている。ここ数年法制度の改悪が目立っていて、切捨て的な問題が起きている。今後どのように変化していくのか気にかけている。
井上市議=今回の議題でもあったように、市役所の点字試験の問題について差別禁止条例を作っている市が取り組んでいないという点で、問題を提起している。
鳴海市議=環境のことに取り組んでいて、現在は化学物質過敏症の方の問題について取り組んでいます。
前田氏=※遅れての参加のため、コメントは特になし

各議員の紹介の後、参加者の所属施設、障害種別などの説明を行う(割愛させていただきます)。
今回の会について、代表の多田より、互いの現状を知ることがメインとなるので、基本自由討論形式で進めていくことを確認する。

参加者
・現状の自立支援法では、「働く」ことのできない方には日が当たらないような制度になっているように感じられる。障害をもった児童の親からも、「生きていてはいけないのか」という声が多々聴かれ、正直言って辛い。軽度の方は就職という道は可能性があるが、重度になると、訓練といっても体のバランスを保つために行うもので、何かできる様になるためという意味合いは少ない。
・重度の精神障害になると、見た目は健常者と変わらないが、就労したくても就労できず、活動をしたくても街中に出る事すらできない。そのために生きる場所が見つからず、病院に戻るしかないのかと希望を失いかけている方も少なくはない。
・自立支援法内に当てはまる施設は、利用者も、職員もそれなりに保護される部分はあるが、それ以外になる地域活動支援センターとなると、今までより収入は7割減で相当苦しい状態。
・事業所として、最低3,000円の工賃を出さないといけないが、そのために仕事を作るのが大変でもあるので、その点でのサポートも考えてもらいたい。

議員コメント
・中核市に移行することに伴い、優先調達法などがあるので、具体図はまだ見えていないけど、八王子市も検討していると思われる。
・障害者団体自体で何ができるのか発信をしてもらい、その仲介をできる団体が調整をしてみてはどうかと思われる。
参加者
・来年から家賃助成が減額されるということだが、重身の児童デイなど経営が立ち行かなくなってしまう部分がある。地元にとって必要なものだと思われるので、考えてもらえないか。
・障害者福祉課として優先調達法の中で出来ることを考えてもらっている。小児メディカルの売店や、新しい保健センター内の売店などもあるが、その売店の目の前の自動販売機については入札制度で、こちら側で管理をさせてもらえない。売店内の販売の物と重なってしまうこともあり、売店は長時間あけていられないので、収益を上げるためにもせめて目の前の自動販売機の管理はさせていただきたい。
・障害者団体で、どのような仕事ができるかのアンケートは調査済みですし、その依頼が来れば仲介できる組織(ワークセンター)がある。また、市より打診はあり、来年度より保育園などの公共の施設などにも仕事調達できるように調整をしていくと聞いている。

※議員より石鹸など継続しておろせないかなどの話もあったが、単発である程度の量は出すことは可能だが、量産が難しいということもあり断念をせざるを得ないという回答もあった。

議員
精神・知的の方たちが働く場を提供(ワークシェア)しているが、提供を受けている方たちはどのようになっているのか結果を聞きたい。
参加者
八王子市障害者就労・生活支援センターふらんが行っている事業であるが、就職につながっている方は多い。しかし、福祉予算でおこなっている関係で、それ以上の伸びは少なく、各所管でやってもらえると、更に良いと思われる。
視覚障害者の方たちの抱えている問題について集約した冊子について説明。冊子の内容にあるように、視覚障害者の問題はおそらく障害の特徴について理解が進まなければ今後も変わっていかない内容であると思われる。先月八王子市障害福祉課の課長との話のなかでも、9月の市議会で市長が答弁している以上の話はできないと言われた。その中でも点字受験ができない理由として「適正な職場が見つからない」とか、「市の職員は異動があるため現状として難しい」と話があった。
差別禁止条例もあるにもかかわらず、公的な場所がそれはないのではないかと思われる。他市の現状なども調査していきたいと思う。以前市の職員の方で、成人後に筋ジスを発症した方がいて、亡くなるまで同じ部署で15年以上働いていた前例もあるので、異動をあまり意識しなくてもいいと思われる。
市長が「異動があるから」と言っていたのは、障害者に対しての信頼が足りないのだなと感じた。視覚障害者の中でも、八王子市で就職を断られた方が、日野市の図書館で20年働いている例もある。その点もなぜ他市で出来るのか考えてもらいたい。

議員
市長の答弁について、条例においても努力目標となっているが、公のものがやっていかないとならないことであると思われる。異動についても、可能なところを作っていくのも努力義務だと思われる。やるべきことで動くのが公の者のやるべきことだと思われる。色々な要望などを皆さんから出してもらい、お互いに情報共有できるように働きがけをしていかないとならないと思われる。

八障連:脇田
これからもともに現状のことを考えていきたいと思いますので、参加いただいた議員の皆様にはあえてお礼は言いませんが、これからも八障連とお付き合いいただきたい。


市議懇談会記録はこれまで。


参加議員の紹介です。ブログなどある場合はリンク貼っています。
(順不同)

●浜中賢司さん(自民党新政会)

●小林信夫さん(八王子市議会公明党)

●村松徹さん(八王子市議会公明党)

●青柳有希子さん(日本共産党八王子市議会議員団)

●山越拓児さん(日本共産党八王子市議議会議員団)

●陣内泰子さん(市民自治の会)

●井上睦子さん(社会民主党)

●鳴海有理さん(生活者ネットワーク)

●安藤修三さん(民主党)

●前田よしこ さん(生活者ネットワークより立候補予定)

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