あすにゃん日記

500字程度のエッセイを書きます。

なつぞら #37 怒りとどう付き合っていくのか

2019-05-13 12:31:46 | ドラマ(朝ドラ含む)
木彫りの芸術家にしてお土産づくりの弥市郎たち親子に救われるなつ。ひょんなことから勝農で演劇をしていたことがバレ、その経緯で演劇部の先生(倉田)と弥市郎に関係があることが判明します。

 弥市郎は、戦争中にさんざん子どもたちに軍国主義をたたき込んでいたから、終戦になってとても教師を続ける気にはなれず、仁王さまのような(弥市郎は『木霊』と称していましたが)像を彫ってくらしているのです。



 戦争への怒りと、自分への怒り。それらとどう付き合っていくのか、と問いかけるなつに、
「自分の魂に込めるしかない」
 と答える弥市郎。一晩そこで過ごしたなつは、吹雪のやんだ早朝から帰宅し、途中で美しい夜明けに涙するのでありました。

 というストーリーなんですが、今回なつの名言が「(自分は)しっかりした子ども」。
 柴田家では天陽の家に行ったと思われ、天陽は今日は来ないだろうと思われているだろう。途中で弥市郎に会わなかったらと思って愕然となったときにいうセリフです。

 こういう時にも、余裕があるところが、なつのいいところだと思います。
 関係ないんですが、弥市郎の娘が差し出すオショロコマが、ヤマメやイワナの炭火焼きより美味しそうでした。