檄文!!サッカー

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異議あり!!2007年11月9日 讀賣新聞朝刊一面コラム 編集手帳 「 ゴルフ将軍と幕府と大名」

2007年11月09日 12時27分31秒 | 報道+News な話題について
讀賣新聞にはこの文章を書き上げる前に、意見の電話を入れておきました。

このコラムの問題文章は、幕府と大名の社交の場を、接待の「元祖」と称している点。

これでは、接待を肯定しているコラムになります。

まず防衛庁と、武家の棟梁の征夷大将軍を同列に扱っている訳ですね。

それならば、防衛庁は日本の政治を担っているか。

日本の防衛を担っている存在な訳で、日本の軍事政権を筆者は望んでいるのでしょうか。

もしくは、防衛庁が自らを徳川幕府と照らし合わせて考えている風潮を、筆者が書き綴っただけなのだとしたら。

それは、防衛庁が軍事政権化を望んでいるという事にもなります。

これはもう、防衛庁にもそこの意識改革を求めるメールを送らないと駄目でしょうかね。

接待と、現代人はひとくくりにこの話をまとめています。

しかし実情は、全くかけ離れたものです。

江戸幕府と諸大名の社交の場、防衛庁と商社の入札に関する汚職。

もし江戸時代の接待を元祖とするならば、「幕臣」や「大名家臣」とその「お抱え商人」の接待を持ち出さねばならないでしょう。

幕臣や大名の家臣へ商人が接待するという、格好の材料をあえて外してしまっている。

ここで幕府と大名の社交の場を同列に語る事は、可笑しい話なのです。


「社交の場である」と、読者へ刷り込む事がこのコラムの狙いでしょうか。

汚職に対する、弁明のコラムにすらなっています。

では将軍家と大名家の交流が社交の場であって、汚職で無いとする理由があります。

「和をもって尊しとなす」という統治の根幹だけでなく、将軍が絶対的な権力を持つ幕府。

その幕府に近い存在である為には、将軍を中心とした社交の輪に加わるか外れるか。

これは諸大名にとって、死ぬか生きるかに等しい問題ではなかったのか。

では、社交の場と汚職の決定的違いは何なのか。

それは、

「避けて通れない社交の場」

と、

「入札競争を避けて通るための社交の場」

では全く違うのである。

また接待の起源を、料亭の起源に合わせるのはおかしい。

食文化の歴史は完全に繋がっているが、接待の歴史は性質が今と昔では異なるという事だ。


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