平方録

さて、吉凶どっちだ?

わが家の周辺で竹林に異変が起きている。
竹が枯れ始めているのだ?!

何時頃からなのか定かではないが、目に入る竹林が数か所で黄色に変色し、地上から伸びている竿の部分も黄変を通り越して白っぽく乾いたようになり、如何にも〝枯れ竹〟の光景である。
竹林と言えば冬でも青々とした葉を茂らせ、近寄ればサラサラと涼しげな葉擦れの音を聞かせてくれるのが相場だから、これは明らかにおかしい。
もしや数十年に一度、あるいは百年に一度花を咲かせて一斉に枯れるという「その時」を迎えているのだろうか……

この推測はどうやら当たっているようで、ネットで「竹が枯れる時」と入力して調べた結果、竹はひとつの竹林で一つの命を成していると言え、地下茎で長い年月をかけて竹林を広げ、ある時、若竹も老いた竹も一斉に花を咲かせた後、種を残して枯れてしまうんだそうだ。
確かに、竹林の一部が枯れているという訳でなく、竹林全体が枯れている。
ただ、残念ながら竹林などというものは遠くから眺めているだけで、近寄ることもまれで、ましてや花が咲いたかどうかなんて埒外もいい所だから、気にもしないし、もちろん見たことも無い。

そして「ある時」とはモウソウチクで60年、マダケで120年前後だという。
この周期で花を咲かせるのだそうな。
ボクにはモウソウチクなのかマダケなのか区別はつかないが、竹の節の輪が1つがモウソウチクで、輪2本がマダケであるという。
近寄って確かめたわけではないので、今のところ枯れ始めている竹が何竹かの区別はついていない。

しかし、いずれにしたって60年か120年に1度のことが目の前で起きているわけで、これは特筆すべきことである。
昔から竹の花が咲くのを見て日本人は凶事の始まりと恐れたそうだが、そうかなぁ~?
こういう珍しい現象に出会えるというのは稀有なことだ。60年でも稀有、120年ならもっと稀有なわけで、その場面を目撃できるなんて、これを幸運と呼ばずして何とする。、

まぁボク流に言わせてもらえば、猪年の国政選挙は波乱含みだそうだから、参院選でアベなんちゃら政権が大幅に議席を減らしてアベなんちゃらがスゴスゴと退陣してくれればそれこそ竹の花は吉兆だったと言え、逆に相も変わらず大勝でもするようなことがあれば、これはやっぱり凶事だったねと結論付けたいと思う。
という訳で今回の竹の花の吉凶の判断は参院選後ということにしたい。

ところで、竹林が丸ごと消えてしまうため、竹林の復活には10~15年もの年月が必要だという。
わが家から通りに出て坂道を下る正面に竹林が見えているのだが、あの竹が生えそろうのにそんな長い時間がかかるのか……




わが家周辺で竹林が枯れ始めている?!


既に倒れかけているものも


円覚寺の竹林は青々とした葉が朝日に光っている


スズタケの花。愛知県で2016年6月に120年ぶりに確認されたそうである。(ネットから拝借)

コメント一覧

heihoroku
おはようございます。

竹林の枯死を目の当たりにするのは、話には聞いていましたが初めてです。
長いこと生きていると、さすがにいろいろなことに出会うものです。
これが吉兆でなくてなんでしょう。
ぜひそうあってほしいです。

それにつけても花を見てみたかった…

リュウゼツランを盗んでいくなんて、なにか花が咲く兆しでもあったんでしょうかねぇ?
ひろ
吉と思いたい
https://blog.goo.ne.jp/hirotosaiseikai
おはようございます。
新緑の頃の竹の秋とは違って竹林の枯死、ひと花咲かせた後とは言え
痛々しい感じです。
一族ことごとくというのも不思議な事ですね。
60年か100年に1度の開花に出会えるのはこれは「吉」と思いたいです。

子供の頃 家の畑に大きなリュウゼツランが一株だけあって
父が「もう、そろそろ花が咲くかもしれんな」と楽しみにしていました。
直径1・5メートル以上もありトゲトゲ、それがある朝畑から消えました。
後には大きな穴。どうやって運んだものか、この株も花を咲かせると
枯れてしまうとか。竹林の話題からそんな昔の話を思い出しました。


名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「随筆」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事