去年の今頃の時期に買ってきて育てていたミニトマトの苗の、取り除いた脇芽をプランターに挿しておいたらぐんぐん成長し、ほったらかしていたら秋になっても旺盛で、あれよあれよと年を越し、赤く色づいた実に雪が積もってもへっちゃらでボクを驚かせた株の子どもということになる。
雪の中で実をつけていたということ一事をもってしても驚きなのだが、こぼれ種で新しい命を誕生させるとは思ってもいなかった。
いわば、ど根性の〝越冬トマト〟なのだが、味の方は甘みも感じることはできたが、全体の印象は酸っぱさが勝っていたように思う。
やはり冬の弱い太陽では甘い実は無理だったようである。
元はと言えば、甘くてたくさん生るので名高い「アイコ」の脇芽なのだから甘い実が期待できそうなものだが、育てるのは太陽だから、肝心の太陽の力が弱弱しければ致し方ないのだ。
現在10センチほどの高さにまで育っているから、梅雨明けして盛夏になれば今度こそ甘い実がつくのではないかと期待が膨らむ。
もっとも最近の苗は一代交配で作られることが多いから、必ずしも親の血をきちんと引き継いだ苗が生まれるとは限らないのが玉にキズなんである。
さてどうなることでしょう。
イタリアで開かれていたG7サミットの派手な報道の片隅に、小さいスペースながらも面白い記事が載っていた。
サミット会場でアベなんちゃらが国連事務総長と会談した時の話である。
「共謀罪」について人権侵害の恐れがあると指摘した書簡を送りつけられたアベなんちゃらが、書簡を送った国連特別報告者を「あいつは何者ですか」とでも聞いたんだろう。国連事務総長が「国連とは別の個人の資格で活動しており、その主張は必ずしも国連の総意を反映するものではない」と述べたというんである。
へぇ~、国連事務総長も随分無責任なことを言うなぁと思っていたら、何のことはない、国連報道官が出てきて「事務総長はそんなこと言っちゃあいませんぜ」と完全否定したんだそうである。
曰く「特別報告者というのは独立した専門家で、国連人権理事会に直接(調査結果などを)報告する」という内容をアベなんちゃらに説明しただけだそうで、個人の資格どころか「独立した専門家」という重要な役割を担っているのです、と言うことを説明したんだそうだ。
慰安婦問題の日韓合意についても、日本側の都合の良いように記者発表したらしく、これも報道官が「特定の合意の中身についての見解は示さなかった」と否定したそうである。
こちらの記事は見逃していたが、2つの重要案件で国連事務総長の話を〝故意に〟か〝不注意で〟か「取り違えた」わけで、国連報道官がわざわざ否定しなかったら、国民は危うく騙されるところだったわけだ。
国際会議に同行するくらいの通訳が、よもや不注意で意味を取り違えたりはしないだろうから、残りは1つしかないことになる。
ったくこの政権ってのは白を黒と言いくるめ、相手が黒だといえば今度は前言を平気で覆して白と言い張る。
まったくもって恥も外聞もないようなことをよく平気で出来るものだと思うのだが、誇りも何も持ち合わせていないのだから、何でもできちゃうんである。
国民のために、という思いが少しでもあれば、こんなでたらめな態度をとることなどできるわけがないし、よしんば鎌倉や江戸時代のモノノフがこうした態度を強要されたら恥ずかしくてとても生きてはいけなかっただろう。
都合の悪いことはどんな手立てを使っても蓋しちゃえと言うわけだ。
獣医学部新設に関する疑惑だって前の事務次官の証言を「黙殺」するくらい朝メシ前なのだ。
ボクたち国民はとんでもないところに立たされているんである。
手前の2本の苗が〝越冬トマト〟の子孫。奥の1本は今年買ったばかりの苗の脇芽
最初は小さかったヤマボウシの花がずいぶん大きくなって、今にも飛び上がりそうだ
ホタルブクロにはアブが群がっている
最新の画像もっと見る
最近の「随筆」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事