てっきり雨だろうと思ってベッドを抜け出してベランダ越しに外の様子を伺うと、これが床は乾いたままだし、空は雲に覆われているとはいえ、所々に光が漏れて明るく光っている所さえある。
雨の匂いすらしない。
前日までの天気予報は「太平洋沿岸沿いほど雨が強く降るだろう」と言っていた。
台風5号が北上して小笠原諸島に近づきつつあるし、台風の北上に伴って南海上に停滞している梅雨前線が北上するから雨に降りこめられる日曜日になりそうだという説明に、さもあらんと納得していたのだった。
改めてスマホで時間単位の天気予報を確かめると午前5時ころにパラパラと降った後は正午前にもちょっとパラつき、夕方も3~4時間1mm程度の雨が降るという予報に代わっている。
その5時になっても雨が降る気配はない。
東海地方以西が随分早く5月中に梅雨入りして以降、関東はひと月近くも遅れた今月14日に梅雨入り宣言が出されたが、それ以降も大した雨は降っていない。
お陰で今月は昨日までの26日間で何とこれまでに記憶がないくらい自転車で走り回った。
26日間の内15日も自転車を漕いでいて、その走行距離を足すと実に466kmにもなった!
これはボク自身でも驚きで、最も距離を漕いだのが75kmだったが1日当たりに平均すると31kmになるから、そこそこなものだと思う。
466kmって言うのはどのくらいの距離かと言うと、東京駅から東海道線に乗って西に下ると、米原も過ぎ彦根も過ぎて「能登川」と言う「安土」の一つ手前の駅が465.7kmだから琵琶湖東岸までたどり着ける距離である。
鎌倉市内の東海道線の唯一の駅・大船から京都までは467.1kmだから京都駅のホームのすぐ手前までたどり着ける距離ということになる。
山科は過ぎているから堂々たる上洛達成ってことじゃん ♪
現役時代なら時間が無くて土台無理な話だが、制約の多いコロナ禍のリタイア生活では旅行にも出かけられないし、友人との酒宴なんてものももってのほかだし、畢竟、精神の安定を保つためには自転車を漕ぐことぐらいしかないのだ。
これまでのところカラ梅雨気味で、本来なら雨の時期の6月にこれだけ太陽の光を浴びて身体を動かせたという事実を含めて、特筆ものの6月だったのだなぁとしみじみ思う。
そう言やぁ正岡子規の句を思い出した。
六月を奇麗な風の吹くことよ
確かにきれいな風が吹いていたなぁ…と。
相模湾に注ぐ引地川を鵠沼海岸から遡っていくときっちり護岸で固められて川面に触れられない場所ばかりが続くが、親水公園と銘打ったここでは自然護岸が残され、狭いながらも河原もあって家族連れが川の中に入って水遊びをしていた
鎌倉市内のどぶ川だったようなところも下水道の完備で水質が浄化され、アユが上ってくるところがあるが、この川はどうなのだろう
とてもい感じ ♪
引地川の河口はこの景色のほぼ中央あたりだが、こちらの浜辺にも水遊びの人たちの姿が…
川辺も海辺もヒトは水と戯れる=片瀬西浜