山形の友人からは薄っすらと雪化粧した庭の写真が届いたし、南関東の海辺の町も雪にこそならなかったが冷たい雨が横殴りに降りつけた。
予定通りコタツのシミになってFM放送やCDから流れる音楽を聴きながら過ごし、午後はフライパンを振ってポップポーンをつくり、かじりながら録画した西部劇を見るなど、完全な閉門蟄居状態。
こういう時しみじみ思い出す句がある。
毎年よ彼岸の入りに寒いのは 正岡子規
実はこの句、子規のお母さんの口癖で、それをそのままチャッカリと「どうよ、俳句でござい♪」と発表した作品である。
子規のセンスの良さがしのばれるというものだが、いつもの年より早くソメイヨシノが咲き出そうが、今年もお母さんの口癖どおりになったという点で、「あぁ…やっぱり…」と思う。
予定調和と言うけれど、まだどこかで調整弁のようなものが働いて、人々を落ち着かせる役目を担う何者かの存在があるかのようではないか。
そういう意味で、浮足立った人々の目を覚まし、さぁ、地に足をつけて暮らしていきなさいよ…と促されているような…
お彼岸と言えば、中日には昼と夜の時間が同じになると小学校で教えらえた。
そこで調べてみたら、昼と夜の時間がちょうど12時間ずつだったのは彼岸の入りの1日前の17日の事だった。
ちなみに17日の日の入り時刻が5:50で日の入りが17:50。
今日19日はと言うと日の出5:47、日の入り17:52で昼間の方が4分長い12時間04分になっていて、春分の日に至っては昼間の時間は12時間09と9分も長くなっている。
日脚がぐんぐんと伸びていき、それに伴って気温も上がっていく。それが何よりもうれしい♪
おしまいに好きな句をひとつ。
意味はあまりよくわからないが、何となくいいんじゃない…と思う。
少年や六十年後の春の如し 永田耕衣
門柱横のヤマボウシの根元に咲くクリスマスローズ
ボケも満開
ニリンソウの花数も増えてきた
アネモネが咲くのは時期的にフツーだが…
チューリップは早すぎないか?
こぼれダネでネモフィラやワスレナグサ、クロタネソウが芽を出しているから、これから楽しめそう