おっと、ジジチャリも漕いでますがね…
売れっ子タレントの次の次くらいに忙しい妻が「この日なら付き合えるわよ」という日が昨日だったのだ。
「西の方がいい」というので藤沢駅までバスで出て東海道線を乗り継いでやって来ました駿河湾。由比と興津間で並走する東名高速と国道1号と鉄路の3者がもつれ合うようにしながらちらっと見える海の景色である。
よってシャッターチャンスは限られ、水平線が傾くのも無理はないのだ。
静岡で下車。バスで旧東海道・丸子宿へ向かう。丸子だからちびまる子チャンも思い浮かぶが、ここは「まりこ」と呼ばれ、鞠子とも書く由緒正しき? 地名なのだ。
突然ですが、こんな目立つ看板が建っている脇のバス停でバスを降りると…
じゃ~ん!
どおよ 思い出した?
そぉ、これ! ヒロシゲクンが描いた絵ですよ! ヒロシゲクンてあの安藤広重ですよ、やだな。東海道五十三次の宿場をズラ~ッと描いてヨーロッパの画家たちが腰を抜かしたほどの江戸時代の大画伯ですよ。
このデフォルメの強烈さ、印象深さ。見たままを描くのではなく、感じたもの感じたとおりに表現できちゃう見事な腕前。変形させればいいってわけでもなく……だから天才!
丸子宿はとろろ汁が名物でこの絵に描かれた「丁子屋」は今に残っていて、大勢の客が揃ってとろろ汁をかけた麦飯をズーズーすする音が街道にまで聞こえて……(来るわけないか)、っていうところなんですナ。
でバショウさんも一句ひねってるんですよ。「梅若葉丸子の宿のとろろ汁」って、俳聖もこんな駄句を作るのかと思うと安心しちゃいますけどね。よっぽど腹減ってたんですかねぇ。頭に血が回って無いやね。
写真に写っている四角い升は特別注文の地酒。美味しかったんだけど名前は失念。頭に血が回って無いのはご同様。
また電車に揺られてさらに西の島田へ。
大井川に架かる「蓬莱橋」
最初に種明かしをしちゃいましょう。この橋は木造で長さ897.422m。何で「.422」とコンマ以下3桁目まで必要なのか理解に苦しむけれど、ギネスに認定された「世界1長い木造歩道橋」。
1997年の認定だそうだ。
歩け歩け
てくてく… それにしても欄干が低いや
ありゃ こんな表示が……ってことは448.711m。 デシに追われてセンチミリミリ?
対岸までたどり着くと小高い所が用意されていて「アレガアナタガワタッテキタハシノゼンケイデ~ス」って
それにしても越すに越されぬ大井川の水は乳緑色、コバルトブルー? 何でだろぉ~ 何でだろぉ~♪
陽は傾きぬ。駅に戻ろう
乗った電車は熱海行。でこの写真のピンボケぶりは腕のせいでもカメラのせいでもありません。窓と言わず扉と言わず、およそガラス部分は皆この有り様。
ガラスは汚れ放題で1度も洗ったことなんかないくらい薄黄土色のスモークガラスだ。運転士は大丈夫なのかね。
夕暮れの空に浮かぶ富士山に珍しい傘雲がかかっているのを見てiphoneを取り出したのだが、お陰で断念せざるを得なかった。コンチクショウめ!
以前にもJR東海の新幹線と特急を除いた電車の窓の汚さをブログで指摘したことがあったが、まだこんな電車を走らせている。情けない会社だ。
窓ガラスはそこに暮らす人の心を映す鏡でもあるんだぜ。この会社の会長だか名誉会長はアベなんちゃらのブレーンだろ。さもありなんだナ。
午後6時58分、三島着。下車ス。
駅前の赤提灯に吸い寄せられる。で、臨済宗中興の祖の白隠さんと再会、親しくさせていただく。この近くの富士の裾野の原という小さな村の生まれの江戸期の禅僧である。
サクラエビの生がおいしかった。
かき揚げも
かば焼きは目の玉が飛び出るので、肝焼きで我慢、というか白隠さんとはこちらの方が相性がよさそうなので…
熱海駅までにじり寄って東京方面に行く電車を待っているとドカンドカンと威勢の良い花火の音が… 頭がちらっと見えました
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