米沢市立図書館へ行く。最初に応対した女性は質問の「ケンジュツシナン」をどういうわけか「ケンリツシナン」と聞き間違えて、パソコンで調べてくれたようだがラチがあかず、郷土資料担当に電話して話していたが、相手もわかるはずがない。「ケンリツシナンてどういう漢字を書くんですか?」
最初から剣道のジェスチャーまでしてあげたのに…
郷土史担当の女性は最初の女性より偏差値が高いようで、時間もかけてずいぶん調べてくれた。
結論から言うと、この図書館にも米沢藩歴代の剣術指南役の名簿はなかった。しかし、調べたい人物の名前をたどるうちに剣聖として知られる上泉伊勢守の名前を引きづり出してきて「この方のお孫さんの泰綱という人物から上杉家に仕えているようです」といって関連の書籍を抱えてきた。
いい線である。
なるほど、上杉家との関わりのスタートははっきりした。確かに上泉姓は元々の名前が私と同じ、捜している名前なんである。
上泉のことは昨日調べてあり、与板衆の1500石取りである。
しかし、知りたいのはこれではない。核心には迫っていない。別の角度からのアプローチが必要なようである。慌てることもない。
これ以上図書館で調べてもラチがあかないので、小野川温泉に行って一風呂浴びることにした。
米沢駅に着いたら2時間に1本のバスは出たばかり。ちょっと思案したがタクシーでいくことにした。なんということか。「お客さん、調べ物ははかどりましたか?」と前日ホテルまで乗せてくれた運転手である。
小野川温泉にはこの時期、温泉の熱を利用して栽培する豆もやしというのがあって珍しいという。ラーメンに入ってますよ、と運転手に教えられた店は地元客で混み合っていた。早速、豆もやしラーメンを食べてみる。茎が非常に細い。長さが20センチほどあるが張りがあってピンと針金のようである。食感がまたシャキシャキしていて小気味好い。初めて味わう食感。スープはあっさりしていて、縮れた麺と針金のようなモヤシの直線も好対照である。この豆もやし、気に入った。
小野小町が浸かったという小野川温泉だが、尼湯という公衆浴場があって入ってみた。隣の女湯から地元のお婆ちゃん2人の話し声がよく聞こえてくるが、湯が熱くてゆっくり入っていられず、話を聞くどころではなかった。熱い湯が好きな人もいるんだろうけどね。
夜はまた鳥毘庵へ。この夜は混んでいたが、オヤジと手伝いの女性が歓迎してくれて、地元客を詰めさせてカウンターの席を空けてくれた。何と隣の御仁は息子が港南区の上大岡に暮らしていて、間もなく孫ができると喜んでいる。さらに、町内会長さんが上泉さんだという。末裔で土地をいっぱい持っているそうだ。なんなら電話してみましょうか、という。それは次の機会にしておいたが、町の名前は聞いておいた。
その御仁に一杯おごられてしまったので、おごり返したりしていて3時間も逗留してしまった。
それにしても漆の実のみのる国の人は横浜が好きなんだねぇ。
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漆の実のみのる国の夜明け。この日の最低気温はマイナス13度だったそうだ。
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小野川温泉・龍華食堂の豆もやしラーメン
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豆もやしの製造場所。温泉の熱を利用している。むしろの下にもやしがあるらしい
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小野川温泉の尼湯
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鳥毘庵のつくね、トマト巻き、アスパラ巻きと厚揚げ焼き