横田南嶺老師は不在で、普段どおりなら奇数日曜日に行われている「伝心法要提唱」もお休み。
したがって只管打坐。ただひたすら、腰骨を立てて背筋を伸ばし、深く静かに息をしながら足を組む。
といっても25分座って5分休憩、また25分足を組み、それが終わると15分間、般若心経や坐禅和讃、延命十句観音経などを唱える。
これで今日はおしまい。
横田老師の話が聞けないのは物足りないが、清明な空気が流れ込む大方丈に座り、モズの鋭い鳴き声や庭の池に注ぎ込む小さな滝の水音を聞きながら、ただひたすら座るというのも非日常の世界である。
大方丈の外に出れば秋まっただ中。群馬県藤岡市から修学旅行でやってきた小学生の一団や外国人留学生の北鎌倉散策の十数人づつのグループなどが行き交って、境内がどことなく輝いて見えるのが不思議である。
昨日、18日は横浜イングリッシュガーデンに出かけた。
目当てはバラの育種家として名高い河合伸志さんと木村卓功さんのトークショー。
河合さんは言わずと知れた、わがイングリッシュガーデンのスーパーバイザー。木村さんもテレビなどに登場して活躍中。
今回のトークショーは、園芸愛好家なら一度は手に取ったことがあるはずのNHK「趣味の園芸」のテキスト雑誌創刊500号を記念して企画された「バラ大図鑑」の刊行PRを兼ねて開かれた。
2人の話は、どちらかといえば専門的でマニアックなところも。しかし、これを聞く人たち(8割が女性)がまたマニアック、というかバラの愛好家たちばかりと見えて、共感してうなずく姿やトークショーの最後に設定された質問コーナーでは日ごろの栽培で生じた疑問やら懸念など、質問もまた専門的なものばかり。
レベルの高さにバラ初心者の当方は感心しきりでありました。
サイン会ではバラの大御所2人のサインがもらえるとあって3240円の大図鑑は飛ぶような売れ行き。姿を見せていたNHK出版の編集長サンなどは随喜の涙を流したことでしょう。
かくいう小生は、スーパーバイザーの河合さんからサイン入りをプレゼントされ、晴れ渡った秋の空のように高く澄み切った心持でありました。
群馬県藤岡市からやってきた小学生たち
山門をくぐって案内のスタッフから説明を聞く外国人留学生たち
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