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平方録

真っ赤なジャケット

山の神に誘われて東京湾に面した横浜・金沢区にあるアウトレットに行ってきた。

ジジイになって、すっかり物欲と縁が切れてしまったので、身にまとうものは丈夫で着やすく、値段もリーズナブルであればあるほどヨロシイと思うようになって、ブランド品などにもすっかり興味を失ってしまった。

最近の御用達はもっぱらワークマンやユニクロ♪

どちらの製品もデザインや色に気を遣っていて、ブランド品には興味がなくなってもオシャレにはそれなりに気を遣っている活動的なジジイには都合がいい。

だから今回も誘われた瞬間、「興味ないな」と言いかけたが、せっかく誘ってくれたことだし、「気に入ったものがあれば買いなさいよ」というので、時間つぶしとブログネタにでもなればと付いて行った。

結果的に言えば、ある店に足を踏み入れた途端、真っ赤なジャケットが目に飛び込んできて、近寄って手に取ったりして見ていると山の神が「すごくいい色で、似あうわよ♪」という。

すかさずそこに店員が現れ、山の神にあれこれ説明を始める。

うなずく山の神。

白い短パンと白いスニーカーで出かけたボクが羽織ってみると、鏡に映った姿はなかなかカッコ良く、何より「赤」が似合っている。

追い打ちをかけるように「ロマンスグレーの髪にピッタリよ」と山の神が背中を押す。

ほんのわずかな時間の間にボク自身、山の神、店員の3者の考え・思惑がぴたりと一致してしまったということのようである。

こういうのを「牛に引かれて善光寺参り」って言うんだろうな。

真夏以外は着られるというので、鎌倉や湘南海岸辺りで真っ赤なジャケットを羽織ったロマンスグレーのちょっといかしたロージンを見かけたらボクだと思ってください♪♪

 
 

平日の海辺のアウトレットなんて人はまばらでガラガラ


このアウトレットは1998年に「日本初の本格的アウトレット」という触れ込みで開業した


開業当初、物珍しさも手伝って行ったことがあったが、「何だこんなものか」と思っただけでそれっきり
2020年6月に全面リニューアルされたそうだが、今回はそれ以来、ほぼ四半世紀ぶり2度目


奥にヨットが見えるアウトレットの隣は横浜ベイサイドマリーナ


横浜港の山下公園にほど近い場所にあったヨットハーバーがふ頭整備の拡大に伴って移動し、さらに荷役の中心がコンテナに変わったことで再度ミナトの大拡張が行われ、ここに落ち着くことになった


ロシアのオリガルヒたちが所有する豪華ヨットとは比べるべくもないが、それなりに値段の張りそうなフネが並んでいる


ボクが相模湾で漕いでいた長さ5mのシーカヤックは定価で買えば50万円もしたが…


見渡す限り…の光景 
横に一列に並んでいる雲の下あたりに対岸の房総半島が見えている
 
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