三浦半島を斜めに横切って東京湾に面した横須賀市立美術館で開かれている「運慶~鎌倉幕府と三浦一族」展を見てきた。
頼朝の有力御家人だった三浦一族が拠点とした三浦半島には運慶ゆかりの仏像が数多く残されている。
奈良仏師として活躍した運慶が鎌倉幕府という新政権と密接に結びつき、一時期を東国・鎌倉で過ごしたからである。
これまで見過ごし、通り過ぎてしまうような名も知らない寺にも運慶作の仏像があることは、何となく耳にはしていたが、改めて一つひとつを尋ねてみようという気は起きなかった。
それがなんと、国指定の重要文化財17点を含め、関連の書跡など50点を一堂に集めて展示しているという。
見るなら今でしょっ!…
お盆明けの金曜日、そんなに混んでいるわけないと思って向かったのだが…
まず、駐車場に入るまでに15分くらい待たされ、チケットを購入するのにも30分以上待たされ…
ただし、待ちぼうけを食らう間、並んでいる場所からは東京湾が一望できたのは退屈しのぎになった
対岸の千葉県君津市の製鉄所が指呼の間のように間近に見える
対岸の千葉県君津市の製鉄所が指呼の間のように間近に見える
ようやく館内に入れてもらえたと思ったら、チケットを買うのに15分ほど待たされる
ただし…、展示室内は蜜を避けているためか、人数制限しているらしく、作品を見るのに他人の頭越し肩越しなんてことはなく、肩を触れ合うことも無いほどで、仏像を前から、左右からじっくり眺められるほど御余裕があって、気持ち良く鑑賞できたのは何よりだった
この迫力! 運慶作の国指定の重要文化財の仏像が5点も存在する相模湾側の浄楽寺の毘沙門天立象
左の像は「天王立像」は三浦氏が拠点とした衣笠城の麓にある三浦氏ゆかりの大善寺に伝わる像で、中尊寺金色堂の増長天像によく似ているらしい
三浦氏が彼の華麗な平泉の仏像様式をいち早く取り入れていたのでは…と見る向きもあるそうな
中央は青雲寺の毘沙門天立像 「動きのあるポーズや巧みな衣文の表現から、鎌倉時代前期の慶派の作品と見られる。ふっくらとした頬で、幼子の面影を感じさせます」ともあった。
頭にかぶっている兜は着脱可能で、着せ替え人形のように頭部を変えられたらしい
右は十二神将像のうちの巳神像(曹源寺蔵)
平安時代末期の三浦氏の長で、鎌倉幕府創始の功労者のひとり三浦義明坐像(満昌寺蔵)
展覧会の後は半島をドライブして見晴らしの良い畑の脇の道路端に車を停めて握り飯を食べる
吹き抜ける風がとても気持ちいい♪ 対岸に見えるポコッと出た山は鋸山
鋸山を背景に浦賀水道を2隻の自動車運搬船が太平洋に向かって東京湾から出て行こうとしている
うねうねと広がる半島の野菜畑はただ今端境期
手前に準備されている苗はたぶんダイコンだろう 12月の収穫期に向けて半島の畑は一面の緑のダイコン畑に変わる
湾口が近づき、2隻の自動車運搬船の距離が縮まっている
森に見えるところは谷になっている場所
さらに南に下って来ると伊豆大島が目の前に見え。風車の間に1隻の大きな船が航行しているのが写っていた
撮った時は気付かなかったが、写真を見てアレッ!と思った どこかで見覚えのあるシルエットじゃないか…
引き延ばして見てハハァ~ンと思い当たる 南極観測船「しらせ」じゃないか…と
調べてみると南極に向かうのは11月で帰国は4月 ちょうど今の時期は日本の沿岸地域で任務に就いている
氷を砕くのに適した丸みを帯びた船首、ヘリポートと見られる船尾の平らな形状、全体にずんぐりしたシルエット…
母港は海上自衛隊横須賀基地だし、間違いない…「知らせ」に違いない
日本は軍事力を世界にひけらかすなんてアホなことは考えず、こういう地道な仕事で世界に貢献していくのがいいと思う 頑張ってもらいたい
三崎漁港のすぐ脇の魚屋を覗くとアジ、カマス、イトヨリダイ、マダイ、ムツがおススメと書いてある
カマスは刺身でも十分美味しいというのでゲット 他にメトイカとマグロを買って帰る
カマスはネットリしていて幽かな甘みがあり、メトイカももちろん刺身で食べたが甘くて美味しかった
特にげその刺身が美味しかったのは新発見♪
焼酎の炭酸割がぐびぐびと喉を通過していったのであります♪