11日は相模湾のシラス漁の禁漁期間が解ける日でもある。
あの日、北の海では大変なことが起き、たくさんの人が犠牲になったが、海続きでもこちらでは目立った被害がも出ず、静かな海が広がっていたという事実に、何か不思議な気がする。
パトロールに出たついでに、シラス漁の網元が直営している店を覗くと、珍しくそこそこの漁があったと見えて、大きなガラス張りの冷蔵庫にプラスチックケースに小分けされた生シラスのパックがたくさん積まれていた♪
確か去年も一昨年も、解禁日はもちろん、その後もなかなかまとまった量のシラスが獲れず、シラス漁師たちは開店休業状態に陥り、待ち望んでいた我々も随分と待ちぼうけを食わされたものだった。
漁師たちは「サクラが咲けば獲れるようになる」と言っていたが、葉桜になっても一向に獲れず、特に一昨年は大型連休辺りまでダメだった気がする。
それが解禁初日から獲れだして、幸運にもゲットすることができるとは…
こいつは春から縁起がいいわぃ…♪ってなもんで、200gのパックをビニール袋に入れてもらい、手首に括り付けていそいそとペダルを漕いで帰って来たのであります。
トーキョーには築地…もとい、豊洲だっけ、今は…世界に冠たる大きな市場があって、全国津々浦々から獲れたての魚介類や農作物が集まって来るが、そのトヨスだって足の速いシラスは扱えない。
釜上げシラスなら口にすることもできるだろうが、「ナマ」は獲れた場所で味わうしかない食べ物なのだ♪
食べたくなったら「ここまでおいで♪」というわけである。
それにしても解禁初日に初物をゲットできるとは何たる幸運♪
つい先日は生まれて初めて「アワビ越え」といわれるほら貝の刺身も口にしたし、ささやかではありますが「口福な春」もやってきているのであります♪
つぶらな瞳がこちらをじっと見ているような気がするけれど…
小さいけれどピッチピチで透き通る体はそれなりの弾力もあって、噛むほどに甘みが…
山形の「辻蕎麦」を茹で、おろしそばにした昼食に早速、獲れたての初物を添える♪
夕ご飯は三浦半島の春キャベツと豚肉の蒸し煮、相模湾の天然の生ワカメ、そして解禁初日の生シラス…と旬の地元食材三羽烏の揃い踏み♪
もちろん液体のお米付♪
春キャベツは軟らかくて甘いし、生ワカメからは磯の香りが立ち上るし…、禁漁明けの生シラスのピッチピチの歯ごたえと、これまたほのかに感じられる甘み…♪
ここが網元直営の売店
そして、近所の散歩道で見つけたタラの木には初々しい若芽が♪
首尾よくゲットできるかな…
近所の池と森の公園のジャヤナギの若芽もこんなに瑞々しくなってきた♪
この森ではニワトコに続く早起き
みなぎる希望…ってところか
こちらはマユミの若芽