波打ち際の湘南海岸自転車道をパトロールする時、休憩のため必ずどこかの浜辺にごろりと体を横たえ、しばし潮騒を聞いたり行き交う白い雲を見たりしている。
炎暑の夏は砂が熱く灼けないうちでなければ無理だが、それさえ注意すれば身体の下に敷くものがなくても大丈夫。
晩夏のこの時期はまだフライパンの上のようにアッチッチのこともあるが、午前中ならそれほどのことも無い。
どうしても砂が熱い時は一皮めくる要領で、上辺の砂をほんの数ミリどかしただけでも灼けていない砂が顔を出すので、それで解決する。
休憩する場所に何か花の咲く植物でも繁茂していれば、それに越したことはない。
相模湾沿岸ではあちこちに様々な海浜植物が根を下ろして繁茂している。
わけても自転車道沿いにはハマヒルガオやハマゴウ、ハマダイコン、ハマエンドウ、テリハノイバラ(ハマイバラ)などがまとまって咲く場所がある。
花は咲かないものの、緑のじゅうたんを広げる植物も何種類かあって、砂地を緑が覆っている光景にはホッとさせられるものがある。
何より飛砂防止になり、砂が飛ばないので自転車道が風で飛ばされた砂で埋まらないのがいい。
全コースに緑が広がっていればいいのにと思う所以だが、なかなか理想通りにはいかないものだ。
砂漠の緑化がなかなか進まないのと一緒かもしれない。
そんなことを思いつつ寝転んでいると、すぐそばに黄色い小花が咲いているのに気付く。
タンポポによく似た可愛らしい小花を咲かせている。
何の花だろう…
正直言ってこれまであまり見かけたことがない。
こういう可憐な感じの小花
背は低く、砂にへばりつくようにして咲いている
花の茎を精いっぱい伸ばしてゆらゆら咲くブタナの花によく似ている
ブタナが海辺に来て環境に合わせるために背を低くしたのかしらん…
調べてみると「ハマニガナ」というらしい
海辺に咲いているのだから背景に海を写したいなと思う
しかし、地面にへばりついているうえ、少し周囲よりくぼんだ所に咲いているため、どうあがいても海は写らない
ならば青い空とのツーショットで青い空とヒマワリのウクライナ国旗に連帯したいと狙ったが、ピントが合ってくれない
すり鉢の底のような場所なので砂が熱くなってきていてじっくり構えられないし、そもそも姿勢が苦しい…
ヨシッ!とシャッターを押すと肝心の花が画面から外れてしまったり…
ハマニガナに出会ったのはこんな場所
クルッと回って猫ぇ~この目♪ こんな写真が写っていたので良しとしよう