1日一食しか口にできない。ろくなおかずもない。育ち盛りの子供が満足に食べることすらできない。
子どもの心と体にどんな影響を及ぼすのか、想像はそれほど難しいことではない。
学校に行ったって、生活のレベルや暮らし方が違うのだから、同級生と話が合うはずもない。友達と遊んでいてもハンバーガー一つ買うお金もないから「僕はお腹一杯だから食べたくない」などと強がりを言うしかない。
友達と一緒にいたら、いたたまれないんじゃないか。遊びたくなんかなくなってしまうよ。
アフリカやアジアの貧しい国々の話ではない。世界第3位の経済大国日本の話である。
18歳未満の子供の「貧困率」というのがあって、16.3%と過去最悪を記録したんだそうな。
子どもが100人いたら、その中の16人も……
先月末、政府は子どもの貧困対策に関する「大綱」を閣議決定した。
遡って今年1月には、貧困の連鎖を防ぐ対策を国の責務とする「子どもの貧困対策法」が成立している。
国は問題意識を持っていないわけではなさそうだ。
しかし、口先では何とでも言える。
「大綱」では、親から子への貧困の連鎖を防ぐと言いつつ、数値目標もない、新規の取り組みも乏しい。
有識者会議がせめて 1、返済のいらない奨学金制度の新設 2、児童手当の増額――を提案したが、財源の見通しが立たないことを理由に見送られてしまった。
何をかいわんや。
「大綱」を決めた閣議で「子どもたちが夢と希望を持って成長していける社会の実現を目指していく」と見栄を切った人物がいる。
子どもを社会の宝と思っているのなら、明日の社会を担う重要な役割を担っているのが子どもたち、と思っているのなら、財源などというものはどこからでもねん出できるだろうに。
国を作り、守っていくのだって子どもたちが担っていくんだろう、アベちゃん。
子どもを守らないで他に何を守るつもりだ?
あんたは大嫌いかもしれないけど、憲法の13条と25条に書いてあるよ。
13条は大人と子どもの区別なく、国民一人ひとり個人として「幸福追求権」を持ち、かつ尊重されること、25条では健康で文化的な最低限度の生活は人間らしく生きるための基本的権利である、と。
幕末の長岡藩藩士の何某だったか、窮乏しているところに米百俵を送られたが、「百俵の米も食えばたちまちなくなるが、教育にあてれば明日の一万、百万俵になる」と反対を押し切って教育に投資した話を思い出した。
子どもを健やかに成長させるために力を尽くすと株が上がるよ。長期政権にもつながるよ。えっ? 長くやるつもりないんだ。
台風崩れの低気圧の影響で一日中南寄りの強風が吹いた。パンジーの苗もあおられていたが、頑張っている
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