平方録

北海道紀行 その1

新青森で新幹線から在来線の函館行特急に乗り換えたところ、自席の4つ後ろに
両手錠に腰縄を巻かれた男が3人も乗り込んできた。
函館駅では前後に刑事が立ち、3人は縦に腰縄で結ばれた異様な行列姿で改札口を出て行ったが、どれだけの乗降客が気づいたか。
何の罪を犯した容疑者か知らないが、津軽海峡線を通って一緒に北海道に渡るとは思わなかった。
サスペンスドラマのようではないか。
津軽海峡というのは、やはり存在そのものがドラマなんですナ。

ホテルに着いてすぐ外出。元町辺りを散策して函館山の夜景見物の函館観光の定番コース。
2度目の函館だが元町は初めて。
下り坂が港に向かって一直線に伸びている八幡坂や教会群、函館区公会堂の佇まいは横浜の山手界隈のようで、なかなかエキゾチック。
港街には坂道が似合う。

函館山へのロープウェイ。建物の外まで続く長蛇の列にまずビックリ。大型のゴンドラが5分おきに発着するので列は瞬く間に解消されていくが、問題は展望台。長蛇の列をどんどん送り込んでくるのだからたまらない。
到着した先は朝の通勤電車のようなありさま。押し合いへし合いしてようやく展望台に出ることができても、人垣越しに街の灯りを見る羽目に。
しかも周囲に飛び交う言語は日本語ではなく外国語。
差別するわけではないが中国語はうるさい。大勢があちこちで喋るものだから、そのうるさいこと。

観光立国も容易では無い。

駅近くの屋台村で喉と胃袋を慰める。鯖やホタテ、イカの刺身などの海産物もジャガバターも美味でございました。日本酒もスイスイと喉を通過いたしましたよ。函館山とは大違い。
締めに食べたラーメン屋の塩ラーメンは絶品でしたナ。



青森駅で時間調整する新青森発函館行特急「白鳥77号」


青森駅5番線6番線ホームには「連絡船」の文字が残っていた。青函連絡船は1988年に運航を止めているから、当時のものではないだろう。観光用に残しているのか


青函トンネルを抜けて特急が最初に停車する木古内駅。駅表示板の背後に見える建物は北海道新幹線の駅舎。函館までは2015年度末開業の予定


青函トンネルを抜け、江差線を函館に向けて進む右手に函館山が島のように浮かぶ


はるばる来たぜ函館


函館駅の先にある元青函連絡船桟橋。「摩周丸」が往時をしのばせる形で係留されている


摩周丸


函館の赤れんが倉庫。奥の山は函館山


童謡「赤い靴」の像。「きみちゃん」をモデルにした像は横浜山下公園はじめ5カ所にあるという


八幡坂からの眺望。正面奥に見える船は摩周丸


異彩を放つ旧函館区公会堂。日本人の手による設計施工の堂々たる歴史的建造物


旧函館区公会堂二階の大広間。昭和29年に起きた青函連絡船洞爺丸沈没事故の海難審判がこの大広間で行われたそうな。確か1000人を超す乗客乗員が亡くなった「大事件」だった。小学校に上がったばかりだったが、よく覚えている


ハリストス正教会


ハリストス正教会の夕焼け


ライトアップされたカトリック元町教会


カトリック元町教会の十字架と風見鶏


函館山からの夜景
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