気温が高く、太陽が燦々と降り注ぐこんな気持ちの良い日は家にじっとしているのはもったいない。
洗濯物を干し、ゴミ出しをして、朝ご飯を食べ終わると、8時半には自転車で飛び出した。
もちろん短パンに半袖のTシャツ、その上にポケットがたくさんついたペラペラのチョッキを羽織っただけの軽装が何とも心地よいのだ。
片瀬海岸に出て見ると、1、2週間前に初冠雪したはずの富士山は、さすがに南斜面の雪は消えていて見えなかったが、北側の頂上付近には一筋の白い筋。初冠雪の名残だろう。
朝が早いためか、湘南海岸自転車道に人の姿は少なく、サーファーの影も数えるほどである。
コース上が空いていると歩行者を気にすることもなく、スピードを上げて走れる。
あっという間に相模川の河口に到着し、再びとんぼ返りしてきた。
のんびり走るというより、一生けん命漕ぐエクササイズのような感じである。それもまたよし。
11時には家に戻ったから、1日を有効に活用できるというものだ。一定以上の温度があれば、わが肉体は活性化するのである。
江ノ島を目の前にした境川河口にある片瀬漁港には漁協の直売所があり、獲れたての魚を並べている。
土曜日の定休日と漁がなかった時を除いて営業しているので、覗いてみたらアジやカマスなどの魚に加え、巨大なハマグリが売られていた。
ハマグリの旬は初夏だろうから時期外れにしても、「ひとつ買って帰ってみるか」と言う気にさせられた。
聞けば江ノ島周辺の海で獲れたそうで、この界隈に貝を獲る漁師は1人しかいないので、その人が漁に出さえすれば直売されるんだそうな。
江ノ島の周辺と言ったって南側は岩場だから、海水浴場のある片瀬東浜か西浜だろう。浜に貝殻など落ちていないから、ハマグリが生息している実感は薄いのだが、天然ものに違いない。
100g200円と書かれていて、つまみあげたハマグリは何と670円もした。高級食材である。
家に帰って測ってみたら幅10センチ、奥行き7センチもあった。
フライパンの上で焼いて、その上から日本酒をかけ、醤油1滴を垂らして食べようと思ったのである。
こういう素朴な調理法のほかにどんなものがあるかと、インターネットで調べて見たら、あるわあるわ。
そのなかにバターとニンニク、長ネギを熱したところにハマグリを入れ、殻が開いたら日本酒か白ワインを振りかけて蒸し焼きにする、というのがあり、これに挑戦したのだが、見事に失敗した。
殻が開かないのである。仕方ないので今度は電子レンジに入れて3分加熱して見たが、大失敗。
身がカラカラに干からびるほどで、かじってみたが固くて歯が立たず、味も煮詰まってしまったのか、とても食べられる代物ではない。
かくして初めての地場産ハマグリはお預けである。無念じゃ! もったいないことをしたものだが、失敗は何とやらだ。
見つけたらまた買ってこようっと。
ハマグリは残念だったけど、気温は神無月とは思えない26度まで上がって、夏日だという。こういうのも大歓迎なのだ。
で、1句。
炎帝の尋ね来たりし神の留守 花葯
富士山頂付近の右側の北斜面に雪が残っている
相模川河口左岸
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