平方録

焼き鳥の煙

昨日の雨は庭の植物に格好のお湿りとなった。
植物のみならず、4日間、午前7時に家を出て円覚寺に通って久しぶりに頭と集中力を使った身にも身体を休ませる慈雨になったようだ。
ヒトの身体とは正直なもので、社会に出て働いていると、それなりの緊張感が常に伴う。しかし、これがいったん緊張の世界から解放されてのんびり、だらしなくし始めると、午前中の4、5時間だけであっても緊張感が高まるような環境に身をさらすと、それなりに疲れる。
たった4日間だったが疲れがたまったようで、何やら情けない気分である。

夕方まで何もせずに過ごしていたら、若が誕生祝いを持って遊びに来てくれたし、そうこうするうちに夏休みに入っている姫から電話があり、Face timeという無料のテレビ電話で30分も楽しくおしゃべりをした。
あぐらの真ん中に若を座らせてテレビ電話で話していると、いきなり泣き出してしまい、しゃべっていた姫の方が当惑していた。
どうして泣くのかよくわからないが、小さな板に人の顔が映ってしゃべるのが怖かったのだろう。
恐怖体験だったようだ。片や疲労体験。“細胞年齢”の差を痛感する。

誕生祝いの花火大会が台風余波の高波で中止になってしまい、妻と歩いて15分ほどのところにある焼鳥屋へ。
残念会とささやかな誕生祝いを兼ねる。平和安全法制などという人をたぶらかすようなネーミングの「戦争法案」に心を痛める善良な小市民のハレの日なのだ。
この店は2、3年前に跡取り息子を心臓発作で失った傷心の老夫婦が営んでいる。
ここの老夫婦ほどではないが、私も16、7年前に人生最大の傷心に沈んだ時に、1人でここのカウンターに座ってボーっとしていた時期がある。
鬱鬱とした気持ちを焼き鳥と一緒に焼き、煙を外に立ち昇らせていたのである。1年ほど続いた。

つくねと皮が絶品なのだ、この店は。
皮は生をそのまま串に刺すから焼いても端々がピンと立っているうえ、歯応えがとても良い。
残念ながら手製のつくねはなかった。
鹿児島出身の親爺が手抜きしているのである。無理もないか。残念だが仕方ない。
薩摩焼酎の水割りを4杯飲んだのだが、「濃くしておきました」と変にサービスしてくれるものだから随分と良い心持ちになってしまった。


ところでブログ開設から1年たったのだが、総ページビューは59525、訪問者数が18383だった。それぞれ1日当たり163.7と50.3である。
ページビューというのは、この平方録のページが開かれた(表示された)回数で、訪問者とは開いてページをスクロールしたり、何らかの作業をした数のことらしい。
どうやら表示をしても読まなかった数と、ちょっとは読んでくれた数のようなのだ。
ページを開いた3分の2はページを手繰ることもなく閉じて、残り3分の1の人はページを手繰って読んでくれいる、ということなのか。
そうだとすると、毎日平均50人の人が最後まで読んでくれていると言うことになる。ヨロコブベキコトである。



焼鳥から立ち上る煙
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