平方録

神奈川新聞花火大会

花火というものは首を傾けて頭上を見上げるものだが、昨夜は首を真っ直ぐにしたまま、目線も水平に保ったまま、あたかも鼻先に花火が開いているような状況で見物した。
横浜港に面した高層マンションの18階。北東に面した部屋からの眺望はベイブリッジをほぼ正面に置いて港を一望する。This is Yokohama! The Yokohama! とも言うべき絶景。こんな素晴らしい部屋の持ち主に誘われ、かみさんは「私も行きたい!」。食べ物を持ち寄り、ワインを買い込んでグラスを傾けながらの優雅さ! 66回目の今年の誕生日には鎌倉がわざわざ花火大会を開いてくれたが、こうした超俗な体験は初めて。横浜イングリッシュガーデンのガーデナーたちと一緒に楽しんだ。
特筆すべきは中身の濃さ。15000発がわずか1時間少々の間に花開いた。かつては打ち上げの間隔が間延びしてしらけることもあったが、新趣向の作品も含めてテンポ良く打ち上がったのは何よりでした。適度な風が吹いていて硝煙をどかしてくれたし。何といっても大事なのはスポンサーですな。健闘中の大衆的外食産業が数社ついたらしく、文字通り景気よくポンポン打ち上がった。こんなところにも世相が見て取れるってわけだ。
善良な国民はこうして楽しい夏のひと時を過ごすのです。
しかし、忘れてはいけない。平和で心豊かな暮らしを望む一方で、それを打ち壊そうとする影は足音高く近づいてくるのではないことを。でも最近は結構ドタドタと足音が乱暴に響いているんだがなぁ。
今日は広島原爆忌。
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