今朝の法話は横田南嶺管長ではなく、円覚寺派布教師のサイトウソウケン和尚。
「六然訓」を教えてもらった。
自処超然 (自ラ処スルコトチョウゼン)
処人藹然 (人ニ処スルコトアイゼン)
有事斬然 (有事ザンゼン)
無事澄然 (無事チョウゼン)
得意澹然 (得意タンゼン)
失意泰然 (失意タイゼン)
う~む、なるほどね。
中国古代の学者崔銑が残したと言われているそうだ。
安岡正篤や登山家の田部井淳子さんの座右らしい。
円覚寺に出かけるようになって2カ月が経った。
48年ぶりの座禅だったが、ようやく腰骨が立つようになってきた。
しかし、呼吸がうまくできない。
丹田に向けて深く静かに息を吸い、長~く吐いていきなさいと指導されるのだが、どうしても浅い呼吸になってしまう。
要するに肚が座っていないのである。困ったことだ。
ま、時間をかけて身につけていくしかない。
かつて仏殿の中には入れなかったが、横田管長になってから、中に入れるようになった。ここの宝冠釈迦如来は高さが2.6メートルもあって、堂々としている。坐像の前で長いこと座っていたくなる雰囲気がある。
天井には「白龍の図」がある。前田青邨監修、守屋多々志画伯の筆だそうだ。この龍は爪(指)が3本。
2002年に点眼法要の行われた建長寺法堂の「雲竜図」は鎌倉に住んでいた小泉淳作画伯の作。こちらの龍の爪は5本ある。
画伯のエッセーを読んで知ったことだが、爪の数には理由があるそうだ。
もともと5本爪の龍は中国の長子にしか許されず、朝鮮半島に伝わったときは1本減らされたらしい。
さらに朝鮮半島から日本に伝わった時には3本になっていた、という。
小泉淳作の気概は好きである。
円覚寺仏殿の「白龍の図」。龍の爪は3本である
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