平方録

イソギク

誕生日から100日目を迎えた。
このブログを始めたのが7月23日だから、スタートして100回目の「平方録」である。

午前中、隣町の藤沢に出かけたついでに、天気が良かったので遠回りして海岸に出て七里ガ浜、由比ヶ浜経由で戻ってきた。
自転車だからわけはない。

風がないから海には全く波がなく、秋の穏やかな日差しを浴びて光を反射している。
稲村ケ崎で小休止したが、さすがにサーファーの姿はない。
代わりに海面を掃除している輩を見かけた。
最近よく見かけるようになった、サーフボードの上に立ち、パドルを使って進むアレである。スタンドアップ・パドルボーディングというらしく、略して「パドボ」だそうだ。
陸から見ていると、箒を持って海面を掃いているように見える。海は広いから掃き尽くすのは大変である。

こういう波の無い穏やかな海はシーカヤックには絶好なんだけれど…
10年前の2004年に仕事でゴルフをやらなければいけなくなり、休みが限られているので両立できるわけがなく、遠ざかったままになってしまった。
ニンバスの黄色いシーカヤックも友人にあげてしまった。
愛艇には「ロバジェベパ」という名前までつけていたんだけどネ。
? なに、カヤックを手に入れた年に出張でロンドン、バルセロナ、ジュネーブ、西ベルリン、パリを回ったので、頭文字を取っただけの話…

社会の第一線から退く時、つまり今年のことだが、スポーツ用具店を回ってはカヤックを物色してみたんだけれど、その気になれなかった。
今いろいろやりたいことが多くて。先は長そうだからぼちぼちってところですかね。

あれは1989年の春だった。ベルリンの壁に落書きをして、山手線のような高架鉄道に乗って東ベルリンへ行った。税関を通り抜けた夕暮れの街は薄暗く、人も歩いていない。とても寒々とした光景を思い出す。明りを探して歩いたらホテルのバーのようなところを見つけ、ウイスキーを飲んだ。女優のロミ・シュナイダーそっくりのウエイトレスがいて見惚れたものだ。
その年の11月9日に壁は崩壊する。訪れて半年後のことだから印象深い。東西ドイツの統一は翌年のことだ。


稲村ケ崎ではツワブキとイソギクが黄色の花を咲かせている。
ツワブキは園芸店でも手に入る。濃緑色の厚い葉と花の黄色の取り合わせが良い。
イソギクは銚子の犬吠埼から静岡の御前崎にかけての海岸と伊豆諸島にしか見られない浜辺の植物だそうだ。
黄色い小さな花をたくさんつける。青い海に黄色の花が映えて群生は見事である。

わが家にも三浦半島のどこからか嫁入りさせた株が元気に根付いている。

富士山は霞んでいたが、白い冠雪が見える。さすがに「白の幅」はまだ小さい。
帽子をかぶるというより、折りたたんだ手ぬぐいを乗せているかのようである。少々落ち着かない。しっくりこないのである。


稲村ケ崎に咲くツワブキ


ツワブキとイソギクの競演


わが家のイソギク。海岸の日だまりと違って、まだ開ききっていない。


江ノ島の右手に手ぬぐいを乗せた富士山が霞んで見える


“海面清掃人”が何人か出ていた
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