2015年も後もう少し。今年はブログが余りあがらなかったが、来年こそはブログを頻繁に上げようと思います(←先ず無理!)
今日放送された「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」をレビューします。
平和な世界で、ガンプラで戦いあうガンダムビルドファイターズと打って変わってシリアスなストーリーの鉄血(オルフェンズのスペルがORPHANS……つまり、孤児達じゃん。今になって気づいた)ですが、鉄血を見てすぐに連想したのが、植民地支配。
火星に住む人間は地球人より下に扱われ、火星の生活がかなり劣悪で、車に群がって物をねだったり、空き缶にござと典型的な乞食スタイルで空腹に倒れたりと火星の扱いが非常に悪く、主人公三日月・オーガス達「ヒューマンデブリ」は、人間として扱われずに殴る取られるの生活を送ってきたが……
実際にも植民地の現地人は餓死したり扱き使われたりとしていた。
現在アジア辺りで子供の労働が問題視されているが、「鉄血のオルフェンズ」はそういう所を反映し、社会問題を映し出している所がガンダムの特徴。00終了以来、3年ぶりにテレビでガンダムを見たような気がするんだが……(AGEのファンには申し訳ないが、あれは大コケ。1話だけ見たが、ガンダムとは到底思えなかった……)
字が読めない、書けないという三日月に「かわいい」と思う一方で、「“人間”じゃないから学校に通えず、徹底的に扱き使われている」と植民地支配の酷さを感じた。
壮絶な過去を過ごしてきたか、無感覚っぽい少年だが、戦争が無く、平和で誰も死なないビルドファイターズだったら、どれだけマシな人生を送れたことだろうか……
ヒロインのクーデリア・藍那・バーンスタインは火星の劣悪な環境に黙ってみていられず、両親の反対を押し切って、火星の自治や地球支配の脱却を問いかけて、結果ギャラルホルンに睨まれた―放送前の雑誌で見た時はどんな人かなと思ったら、意外とお茶目な人だった。
オルガ・イツカもブライト・ノアやジャミル・ニート、スメラギ・李・ノリエガのポジションであるが、頼りがいがあり、時には弱さも見せるまさに指導者。
アトラ・ミクスタもかわいいけど、以前は夜の店で働いていたって、どれだけ火星の環境劣悪よ!?小さい子供を虐める女も情けないけど、それを許している地球側、テイワズよりヤクザじゃん。
しかし名瀬・タービンやアミダ・アルカもどんな人かと思ったら、鉄華団の頼りある味方になるとは。
初登場は7話だったが、見た瞬間ガンダムビルドファイターズ(GBF)のリカルド・フェリーニを思い出したよ。テイワズの儀式がヤクザというが、イタリアはマフィアが有名だからなぁ。
タービンズの乗組員、全員女だし、子供を作らせているし、フェリーニがタービンのパロキャラと思ってしまう。この後もGBF派生のキャラがガンダム本編に出てきそうな予感だが、ヤサカ・マオやカミキ・ミライ(のそっくりさん)辺りが次に出てきそう……。
しかし、肌の色がアミダ・アルカじゃん―リカルド・フェリーニは名瀬とアミダの子供か?!
この姉ちゃん、フェリーニよりウィングガンダムフェニーチェを上手く操縦しそうだけど
敵側のギャラルホルンにも注目だが、かわいい妹にメイドさん達に囲まれて、まさにリア充。
友人のマクギリス・ファリドも人間性が良く、三日月から「チョコレートの人」と呼ばれているけど、婚約者が幼女は、流石になさすぎる……。
クランク・ゼントも、3話で散ってしまったが死なせるには惜しいキャラだった。
戦場に身を投じているんで、この二人は死ぬだろう。ガエリオの妹のアルミリアはかわいいが、こいつから笑顔を奪う事に、こっちもハラハラしてならない―00の沙慈・クロスロードもお姉ちゃんが殺されてしまって、それ以来ガンダムを憎んだが、アルミリアもマクギリスやガエリオが死んだら同じように鉄華団やガンダムを憎むかもしれない。そういう十字架を背負う可能性も鉄華団にはある。
アルミリアだけでなく、アトラやクッキー&クラッカのグリフォン姉妹もふとしたことで思いを馳せていた人や兄が殺されて笑顔が消える可能性もあるが、こんなかわいいキャラから笑顔を奪うのがガンダム。
鉄血でとりわけムカツクのが、このムキムキマンだが……
ガンダムグシオンのパイロットがこいつとは思っても無かったが、子供達に殴る蹴るの暴力を使って扱き使っただけでなく、昭弘と昌弘の再会までぶち壊した史上最低のガンダムパイロット。今日の放送で死んじまったが、昔ゲーセンでハマったソニックブラストマンのリアルパンチャーでこのムキムキマンの顔写真をインカムに撮影して、殴りたい所だ。
ガンダムの特徴としては、ロボットやキャラの以外にメッセージ性が他のアニメ作品より強い事。
ガンダム最大のテーマが「戦争」。分りやすいように、「MS IGLOO」を編集した動画を上げますが、この動画から人と人が、モビルスーツに乗って戦いあい、そして殺しあっていくのが良く分ります。
Gundam AMV - Fighting Fear: Episode 01
この間記事に取り上げたガンダム00やガンダムXはもちろんの事、1stやZ、SEED等も、キャラクター個人が何を考えているのか、どういう心境になって戦いに向かうか、何故彼等は戦うのか、何のために戦うのか、そういう描写がガンダムには描かれている―ファンには申し訳ないが、GとWはエンターテイメント性が強すぎて、「戦争」の事はまるで無視しているように思える。
ガンダムXは、「サテライトキャノン」と言うガンダムシリーズ最大の破壊力を持つ兵器が付いているが、破壊力が強いが故に文明破壊を引き起こしてしまい、未来少年コナンよろしく産業文明が破壊しつくされた世界でどう生きていくか、何の為に戦うかを説いている(地味でつまらない、とっ散らかった品揃えと言うが、「戦争」の要素を全面的に出したんだから、GやWより面白いです。テーマは「戦後」と「破壊兵器がもたらす物」なんだからさ、派手にやったらメッセージ性がなくなるって)。
ガンダム00も、国家間の利益や戦争の理由をテーマにしており、どうすれば戦争は根絶できるかを模索している。
宇宙世紀の1stなんかも、主人公のアムロやライバルのシャア、敵陣営のザビ家等にも人格や弱さがあり、正義と正義がぶつかり合って戦争を繰り広げていった。サイド7で普通に生活してたアムロが、ジオンの侵攻によってそれが破壊され、ガンダムに乗ってザク等を撃墜して身を守っていくがジオン兵を殺していく事に葛藤も覚え、恐怖と罪悪感に苛まされながらも乗り越えていくと言う物語りは、従来のロボットアニメの常識を覆したと言ってもいいでしょう。
シャアも唯の敵役では収まらず、復讐に燃えながらも自分のやっている事に疑問を覚え、葛藤に苛まされながらも戦地へ赴いていく人間性は誰もが共感したことでしょう。
『機動戦士ガンダム』は従来のロボットアニメの常識を覆し、「正義VS悪」と言う単純な図式では片付けず、ガンダムと言う主役のロボット(モビルスーツと言うべきだが、あえてロボットと表記します)も、「悪の組織から地球を守る」ではなく「人を地獄へと落とし、挙句に死に追いやる殺人兵器」としても描かれている。XやSEED、00、そして鉄血のオルフェンズでも、それが伝わる。
Z等でサイコガンダム等面の悪いガンダムも登場するが、操縦者にも人格があり、彼等も平和を願っていたがガンダムに搭乗した事で破壊者と化し、主人公達に襲い掛かってくる。
鉄血のオルフェンズにBPOから苦情が来たわけだが、こっちとしては「じゃあ、どうやってそういう人間を出さないようにするか、そっちを考えてほしい」と言っておきましょう。
「ヒューマンデブリ」として殴る搾取される等奴隷として扱き使われ、学校にも通わせてもらえず、「人間」として扱われなかった過去から殺人を平然と行うのも必然かもしれない。ガンダムが登場した事で、三日月達は地球人の支配から解放され、自由のために戦っていくが、
プラモデルやフィギュア等グッズが多く売られているが、プラモデルやフィギュアを買ったりする事が、真のガンダムファンとはいえないと思う。
ときた洸一先生の「ガンダムEXA」でも、火の鳥 未来編よろしく地球が死の星と化してしまったが(詳しい内容はお手数ですがコミックスを買ってください)、どの様に地球を復活させるか、人類を進化させるかのテーマが感じられ、「まさにガンダム!」と言える漫画です。
ガンダムを見て何かを感じ、「では、実世界で自分に何が出来るのだろうか?」を模索し、そして実行していく事が、ファンのすべき事ではないのかと思います。
今日放送された「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」をレビューします。
平和な世界で、ガンプラで戦いあうガンダムビルドファイターズと打って変わってシリアスなストーリーの鉄血(オルフェンズのスペルがORPHANS……つまり、孤児達じゃん。今になって気づいた)ですが、鉄血を見てすぐに連想したのが、植民地支配。
火星に住む人間は地球人より下に扱われ、火星の生活がかなり劣悪で、車に群がって物をねだったり、空き缶にござと典型的な乞食スタイルで空腹に倒れたりと火星の扱いが非常に悪く、主人公三日月・オーガス達「ヒューマンデブリ」は、人間として扱われずに殴る取られるの生活を送ってきたが……
実際にも植民地の現地人は餓死したり扱き使われたりとしていた。
現在アジア辺りで子供の労働が問題視されているが、「鉄血のオルフェンズ」はそういう所を反映し、社会問題を映し出している所がガンダムの特徴。00終了以来、3年ぶりにテレビでガンダムを見たような気がするんだが……(AGEのファンには申し訳ないが、あれは大コケ。1話だけ見たが、ガンダムとは到底思えなかった……)
字が読めない、書けないという三日月に「かわいい」と思う一方で、「“人間”じゃないから学校に通えず、徹底的に扱き使われている」と植民地支配の酷さを感じた。
壮絶な過去を過ごしてきたか、無感覚っぽい少年だが、戦争が無く、平和で誰も死なないビルドファイターズだったら、どれだけマシな人生を送れたことだろうか……
ヒロインのクーデリア・藍那・バーンスタインは火星の劣悪な環境に黙ってみていられず、両親の反対を押し切って、火星の自治や地球支配の脱却を問いかけて、結果ギャラルホルンに睨まれた―放送前の雑誌で見た時はどんな人かなと思ったら、意外とお茶目な人だった。
オルガ・イツカもブライト・ノアやジャミル・ニート、スメラギ・李・ノリエガのポジションであるが、頼りがいがあり、時には弱さも見せるまさに指導者。
アトラ・ミクスタもかわいいけど、以前は夜の店で働いていたって、どれだけ火星の環境劣悪よ!?小さい子供を虐める女も情けないけど、それを許している地球側、テイワズよりヤクザじゃん。
しかし名瀬・タービンやアミダ・アルカもどんな人かと思ったら、鉄華団の頼りある味方になるとは。
初登場は7話だったが、見た瞬間ガンダムビルドファイターズ(GBF)のリカルド・フェリーニを思い出したよ。テイワズの儀式がヤクザというが、イタリアはマフィアが有名だからなぁ。
タービンズの乗組員、全員女だし、子供を作らせているし、フェリーニがタービンのパロキャラと思ってしまう。この後もGBF派生のキャラがガンダム本編に出てきそうな予感だが、ヤサカ・マオやカミキ・ミライ(のそっくりさん)辺りが次に出てきそう……。
しかし、肌の色がアミダ・アルカじゃん―リカルド・フェリーニは名瀬とアミダの子供か?!
この姉ちゃん、フェリーニよりウィングガンダムフェニーチェを上手く操縦しそうだけど
敵側のギャラルホルンにも注目だが、かわいい妹にメイドさん達に囲まれて、まさにリア充。
友人のマクギリス・ファリドも人間性が良く、三日月から「チョコレートの人」と呼ばれているけど、婚約者が幼女は、流石になさすぎる……。
クランク・ゼントも、3話で散ってしまったが死なせるには惜しいキャラだった。
戦場に身を投じているんで、この二人は死ぬだろう。ガエリオの妹のアルミリアはかわいいが、こいつから笑顔を奪う事に、こっちもハラハラしてならない―00の沙慈・クロスロードもお姉ちゃんが殺されてしまって、それ以来ガンダムを憎んだが、アルミリアもマクギリスやガエリオが死んだら同じように鉄華団やガンダムを憎むかもしれない。そういう十字架を背負う可能性も鉄華団にはある。
アルミリアだけでなく、アトラやクッキー&クラッカのグリフォン姉妹もふとしたことで思いを馳せていた人や兄が殺されて笑顔が消える可能性もあるが、こんなかわいいキャラから笑顔を奪うのがガンダム。
鉄血でとりわけムカツクのが、このムキムキマンだが……
ガンダムグシオンのパイロットがこいつとは思っても無かったが、子供達に殴る蹴るの暴力を使って扱き使っただけでなく、昭弘と昌弘の再会までぶち壊した史上最低のガンダムパイロット。今日の放送で死んじまったが、昔ゲーセンでハマったソニックブラストマンのリアルパンチャーでこのムキムキマンの顔写真をインカムに撮影して、殴りたい所だ。
ガンダムの特徴としては、ロボットやキャラの以外にメッセージ性が他のアニメ作品より強い事。
ガンダム最大のテーマが「戦争」。分りやすいように、「MS IGLOO」を編集した動画を上げますが、この動画から人と人が、モビルスーツに乗って戦いあい、そして殺しあっていくのが良く分ります。
Gundam AMV - Fighting Fear: Episode 01
この間記事に取り上げたガンダム00やガンダムXはもちろんの事、1stやZ、SEED等も、キャラクター個人が何を考えているのか、どういう心境になって戦いに向かうか、何故彼等は戦うのか、何のために戦うのか、そういう描写がガンダムには描かれている―ファンには申し訳ないが、GとWはエンターテイメント性が強すぎて、「戦争」の事はまるで無視しているように思える。
ガンダムXは、「サテライトキャノン」と言うガンダムシリーズ最大の破壊力を持つ兵器が付いているが、破壊力が強いが故に文明破壊を引き起こしてしまい、未来少年コナンよろしく産業文明が破壊しつくされた世界でどう生きていくか、何の為に戦うかを説いている(地味でつまらない、とっ散らかった品揃えと言うが、「戦争」の要素を全面的に出したんだから、GやWより面白いです。テーマは「戦後」と「破壊兵器がもたらす物」なんだからさ、派手にやったらメッセージ性がなくなるって)。
ガンダム00も、国家間の利益や戦争の理由をテーマにしており、どうすれば戦争は根絶できるかを模索している。
宇宙世紀の1stなんかも、主人公のアムロやライバルのシャア、敵陣営のザビ家等にも人格や弱さがあり、正義と正義がぶつかり合って戦争を繰り広げていった。サイド7で普通に生活してたアムロが、ジオンの侵攻によってそれが破壊され、ガンダムに乗ってザク等を撃墜して身を守っていくがジオン兵を殺していく事に葛藤も覚え、恐怖と罪悪感に苛まされながらも乗り越えていくと言う物語りは、従来のロボットアニメの常識を覆したと言ってもいいでしょう。
シャアも唯の敵役では収まらず、復讐に燃えながらも自分のやっている事に疑問を覚え、葛藤に苛まされながらも戦地へ赴いていく人間性は誰もが共感したことでしょう。
『機動戦士ガンダム』は従来のロボットアニメの常識を覆し、「正義VS悪」と言う単純な図式では片付けず、ガンダムと言う主役のロボット(モビルスーツと言うべきだが、あえてロボットと表記します)も、「悪の組織から地球を守る」ではなく「人を地獄へと落とし、挙句に死に追いやる殺人兵器」としても描かれている。XやSEED、00、そして鉄血のオルフェンズでも、それが伝わる。
Z等でサイコガンダム等面の悪いガンダムも登場するが、操縦者にも人格があり、彼等も平和を願っていたがガンダムに搭乗した事で破壊者と化し、主人公達に襲い掛かってくる。
鉄血のオルフェンズにBPOから苦情が来たわけだが、こっちとしては「じゃあ、どうやってそういう人間を出さないようにするか、そっちを考えてほしい」と言っておきましょう。
「ヒューマンデブリ」として殴る搾取される等奴隷として扱き使われ、学校にも通わせてもらえず、「人間」として扱われなかった過去から殺人を平然と行うのも必然かもしれない。ガンダムが登場した事で、三日月達は地球人の支配から解放され、自由のために戦っていくが、
プラモデルやフィギュア等グッズが多く売られているが、プラモデルやフィギュアを買ったりする事が、真のガンダムファンとはいえないと思う。
ときた洸一先生の「ガンダムEXA」でも、火の鳥 未来編よろしく地球が死の星と化してしまったが(詳しい内容はお手数ですがコミックスを買ってください)、どの様に地球を復活させるか、人類を進化させるかのテーマが感じられ、「まさにガンダム!」と言える漫画です。
ガンダムを見て何かを感じ、「では、実世界で自分に何が出来るのだろうか?」を模索し、そして実行していく事が、ファンのすべき事ではないのかと思います。
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