恐怖の兵器―原子爆弾

　長崎に原子爆弾が投下されてから７０年。
　１９４５年８月６日に広島に原子爆弾が投下され、それから３日後の８月９日に長崎にも原子爆弾が投下され、７万４千人も死んでしまった。

　原爆投下を切欠に日本は連合軍に降伏したが、余りにも悲惨な光景から日本は戦争の一切を放棄し、平和一筋に走った。

＜長崎原爆の日＞平和祈念式典で市長　国会に「慎重審議を」

(毎日新聞) 10:42


　長崎は９日、米軍が原爆を投下してから７０年を迎えた。長崎市の平和公園で平和祈念式典が開かれ、田上富久市長は平和宣言で、安全保障関連法案について「７０年前に心に刻んだ誓いが、日本国憲法の平和の理念が、今揺らいでいるのではないかという不安と懸念が広がっている」とし、日本政府と国会に「慎重で真摯（しんし）な審議」を求めた。一方、安倍晋三首相はあいさつで、広島の式典で触れなかった非核三原則を「堅持する」とし「『核兵器のない世界』の実現に向けて、国際社会の核軍縮の取り組みを主導していく」と述べた。安保法案には触れなかった。

　式典は午前１０時３５分に始まり、安倍首相ら約６７００人（速報）が出席。過去最多の７５カ国の代表も出席した。米国からはガテマラー国務次官（軍備管理・国際安全保障担当）が政府高官として初参列した。

　余りにも衝撃的な原爆投下。
　「はだしのゲン」とかでも分るように、原子爆弾は恐怖の対象となり、手塚 治虫のマンガでも原爆がしょっちゅう取り上げられ、Crassって言うバンドが「Nagasaki Nightmare」と言う歌を作った程だった。
Crass - Nagasaki Nightmare


　原爆を落とした動機については今でも議論されているが、確かなのは、その前に降伏していれば、日本は原子爆弾を落とされずに済んだ事だった。
　「アジア人を実験台とした殺人実験」と言う声も聞かれるが、それは全ての真実ではない。確かにアメリカでは日本人は「黄色い猿」として差別されてたが、中国人も「黄色い猿」の標的にされており、
　歴史にＩＦは存在しないが、日本に落とされなかったら、標的が中国に変わるだけで、陝西省か何処かの街がやられていたのだろう。
　いずれにせよ、原子爆弾は恐ろしい兵器だ。

　原爆投下直後の広島の映像を見たが、一瞬で吐き気がした。
　動画とかも出すが、見る場合は心を決めてから見てください。

【閲覧注意】原爆が投下された広島・長崎の貴重な画像


米軍による広島・長崎の原爆被害者記録映像1／3


　余りにも凄惨な光景からアメリカは核の使用を留まるようになり、バラック・オバマ大統領が核廃絶を宣言して、核の脅威を無くそうと言う試みを行っていった。

　しかし、核の脅威がなくなったわけじゃなく、核開発を行う独裁国家もあるのが現実。今でも核に怯える人々もいる。確実に何処かの街が落とされるだろう。

　原子爆弾は人間の狂気を形にした物だ。投下された直後も酷いし、原子爆弾は二度と落とされないことを願うばかりだ。