二人は 若い頃から決して仲が良かったとはいえなかった。
この二人の間で、私は揺れ動いていた。
土曜日か日曜日の晴れた日には、父の入浴を目的に
実家へ通う。
暑かった今までは、シャワーを母に日中にしてもらっていたが、
そろそろ寒くなり、私の入浴介助が再開。
5ヶ月ぶりの入浴は、上手く浴槽に入れるか?心配であったが、
まだ足の機能は、残っていた。
回転椅子に座り、足をくるりと回すと浴槽に入れる。
母では 無理な動作である。
骸骨のように痩せた父の体。
石鹸で擦ったら、垢が取れる取れる!
シャワーでは得られない気持ちよさが、嬉しい!と、父。
来月は、毎朝来てもらっているヘルパーさんを
1ヵ月来なくて良い!と、父。
理由を聞くと、
母がヘルパーさんが来られる前に部屋を片付けたり、
母もまだ布団から出たくなくても、
だらしが無い状態は 許せないらしい。
母は ヘルパーさんが帰られると、父に愚痴るようで、
父も聞いていて、気分も良くなく、
12月は休んでもらう!と。
私にとっては、毎朝の安全確認にもなり、
どんなに助かっていたか
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二人共、状態がおかしい!という変化を、朝見つけて下さる!
それが、離れて暮らす私には ありがたい!と思っていた、
と、伝えると、少し納得したよう。
母が、これから風邪など引き、寝込んでも、
ショートステイなど選択肢はまだあるからね!と伝えた。
きっと母も、精神的にも限界近いかもしれない、
かといって、父をショートステイにでも預けたら、
世話を焼く人がいないとなると、母の性格上 つまらないのでは・・・?
父にとっては、
母の口煩い愚痴や たまの暴言から、避難できる、
別荘生活かもよ!? と、父の耳元で囁いてみた。
まだ家で介護し続けたいのか?
少しは、母の体を休めたいのか?
きっと母にもどうして良いのか判らなくなっているのだろう。