精神科医であり、「三たびの海峡」で吉川英二文学新人賞を受賞している作家。
この方の作品は長女が看護学生時代に講義の際読むよう薦められた
臓器売買の作品が出会いだった。
それ以降、「アフリカの蹄」「エンブリオ」そして少しホッとする作品の「千日紅の恋人」。
しかしいつも気になる帚木氏!
今回の「受命」は2006年の出版。
北朝鮮の深層を抉る国際サスペンス・ストーリィと銘打っていある。
図書館で手にし太この作品。
描き出されている北朝鮮国内、平壌市内の様子、
興味深く 近くても遠い国の異常な程の
しかし想像していたとおりの厳しい市民生活や
将軍様のことまるで見てきたかのような
でも どうやって かの国に入り取材したのと不思議だったが
彼はツアーで取材旅行?に3度も訪れ裏打ちされた, 詳細な記述だった。
日系ブラジル人産科医、日本人女性、韓国人女性の3人が、
それぞれ異なる経緯と方法と目的で北朝鮮に入国。
旧知の彼らがかの国で密かに連絡を取りながら、
各々ハラハラドキドキの「冒険旅行」が平行して進み、受命を受けた彼らの作戦が続き
あっという間に読めた、お奨めの本
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以前からこうなればあの国の貧しい国民が救えるのに
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と願っていたとおりの結末になり、安堵できた一冊でした。
推薦します
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