エデュパな日々

受験指導20年のカリスマ講師が
理数系受験個別教室を開設
新たな挑戦が始まる!

適読年齢

2008-04-25 22:23:30 | 趣味
例年,進学の決まり塾に頻繁に顔を出してくれた生徒には,本を贈呈することにしている。かなり昔は本を選ぶことなど考えられない日々を送っていたが,教育に携わる端くれ生活も長くなって,いつからかこの選択がしっくり来ている。

はじめは迷っていた選本も,相手の年頃を考えると,だいたい
文系編として
「君たちはどう生きるか」
理系編として
話題性のあるテーマでブルーバックスから1冊
となっている。

生徒によってはこれに加えて

ペンマンシップや数学用の基本問題集

等がおまけに付く

(今年は殆ど渡していないので,もしOB・OGでここを見た人がいたら来てください~





「君たちはどう生きるか」がイマドキの子供達にはどのように受け取られるのか,は,実はとても気になる。

説教臭くなり過ぎず,それでも何か倫理的なものを得て欲しい,そういう微妙な気持ちからのベタなチョイス。

読むべき年齢ど真ん中であることは間違いないと思うが,時代が余りにずれている。


といいながら,さらに気になるのは,これを大学生辺りが読んだらどうなるか,だ。

私がこの本を初めて読んだのは,恥ずかしながら二十代半ば。知り合いの大学のレポートの代筆の為であった

それでも感じるところがあったのは,コペル君ではなく,おじさんの方にシンパシーを感じたからか

この手の本は特にそうだが,大抵の本も,読むべきタイミングを外すとエライことになる。というか,どうにもならないように思う。

藤原正彦さんオススメの「クオレ」をいい年してから読んだとき,「十代だったら間違いなく突き動かされるものがあったとな」は思えたが,それを冷静に想像してしまっていた。

「それから」等は中学の頃,推薦図書になったりしていたように記憶するが,逆の意味で解らないだろうな,と思う。知人のご子息が通う中学で「国境の南、太陽の西」が課題図書となっていて,2人してブッたまげたのも同じ感覚



子供達に薦めるときにはより一層気を配らなきゃならんと思うと共に,自分の自由時間を考えると,しっくりぴったり来る(単に好みに合うという意味ではなく)ものを選んで読んでいきたいと思います