逃亡(2)

翌10日早朝淡い期待とともに玄関横ふかふか毛布を見るもノノおらず



やらなければならない総務系の作業を朝一でいくつか済ませ

今度は近隣の動物病院やスーパーに貼るビラを作成にかかっていると

電話が鳴りました




近所の洋服の青山横の派出所から

「お宅の犬と酷似した犬を保護したから見に来てください」




車で駆けつけると交番の中に怯え気味のノノがいた！




僕の姿をみると耳をたらし尻尾をちぎれんばかりに振る

抱きかかえると心なしか痩せた様子



その辺りを歩いていてお菓子を下さった老夫婦が連絡をくださったとのこと（安堂寺近辺は車でサラッとは通ったがマークの甘いゾーンでした）


ありがとうございます！こいつは僕のかけがえのない家族なんです。



その後，シャワーに入れ体をチェックして，心配をおかけした方々に連絡し，

家近くのビラを何枚かはがしていたら

携帯の着信があり当日の約束をいくつかブッチしてしまっていたことに気づきました

済みませんでした，関係者の皆様m(__)m



その日の晩，いつものように僕の上布団の足元辺りに乗って寝るノノの重さを感じつつ安心して眠ることができました。