エデュパな日々

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2012灘中入試結果

2012-01-21 15:19:55 | 教育
関西最難関の灘中の入試について少し。

1.志願者が600名を上回ったこと
2.関東からの受験者が多かったこと
3.全体として問題がかなり簡単だったこと

等が取りざたされている。

学校発表のデータをみると

1.2.に関して
初期発表での実質倍率が昨年2.67今年2.81倍なので少し上がったように見えるが関東中部九州の中の辞退者予備軍(といってよいだろう)の合格者が若干増えたことを考えると実際上は人数増加により難化したとはいえないように思う。
既に出ている追加合格者数も機会があればフォローしておきたい。

3.に関して
23年度→24年度として受験者平均と合格者平均をみると
(数年での変化をご覧になりたい方は実際に学校のHPを)
国語1:受54.5合59.2 →受60.6合63.7
国語2:受59.4合65.3 →受77.8合81.3
国語計:受113.9合124.5→受138.3合145.0
算数1:受58.3合71.8 →受66.5合79.4
算数2:受44.9合63.8 →受71.4合86.2
算数計:受103.2合135.6→受137.8合165.6
理科 :受66.3合75.2 →受65.0合75.6
総計 :受283.5合335.3→受341.2合386.2

合格最低点:305→362

理科以外は確かに易化しているといえる。
特に合格最低点が7割を超えたというのは衝撃的だ。

そんな中で変わらないのは「算数で差がついた」という事実。

理科は配点が100点なので【受】と【合】の差が10.6点しかないのもわかるが
国語は配点が200点にもかかわらず【受】と【合】の差が6.7点しかない。
算数は配点200点の中【受】と【合】の差が27.8点もある。

この傾向に関しては何ら変わりがない。

やはり灘中受験対策の基本は,差のつきやすい算数強化を第一としつつ3教科のバランスをとるというの不動のセオリーだ(時間に限りのある受験勉強では何でもかんでもやればいいというわけにはいかない。戦略的な配分をすることが必須である)。

ただ,昨年と今年で算数で差のつく主因が「超難問への対応力」ではなく「標準的な難問題をミスせず解く力」であったという違いはあったと言えよう。

問題の難易度・傾向に左右されにくい合格力を生徒に授けるためには指導者はこの両面をしっかり見据えた指導をしなければならない
(アタリマエなんだけど)。


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