「卑弥呼(ひみこ)の鏡」ともいわれる古代の青銅鏡
「三角縁神獣鏡(さんかくぶちしんじゅうきょう)」のなめらかな鏡面に光を当てたところ、
壁に投影した反射光の中に反対側の背面に描かれた文様が映し出されることがわかった。
京都国立博物館(京都市東山区)の村上隆(りゅう)学芸部長が精巧な複製品で確認し、29日発表した。
鏡面にないはずの模様を映し出す「魔鏡」と同じ原理とみられ、
「古代の銅鏡の使われ方を考える上で貴重な発見」としている。
神獣鏡の背面には神仙や霊獣、唐草文などが浮き彫りにされ、
断面に肉厚差がある。
鏡面を磨いて加工する際、その圧力で表面が微妙にたわむが
、肉厚が違う部分でたわみ具合が異なるため、
肉眼では見えない凹凸ができ、それが模様を生み出す仕組みだ。
中国の古代鏡でも同様の現象は知られ、国内でも江戸時代、
隠れキリシタンの間で十字架やマリア像などが浮かび上がる
「魔鏡」が作られたが、国内出土の鏡で確認されたのは初めて
「三角縁神獣鏡(さんかくぶちしんじゅうきょう)」のなめらかな鏡面に光を当てたところ、
壁に投影した反射光の中に反対側の背面に描かれた文様が映し出されることがわかった。
京都国立博物館(京都市東山区)の村上隆(りゅう)学芸部長が精巧な複製品で確認し、29日発表した。
鏡面にないはずの模様を映し出す「魔鏡」と同じ原理とみられ、
「古代の銅鏡の使われ方を考える上で貴重な発見」としている。
神獣鏡の背面には神仙や霊獣、唐草文などが浮き彫りにされ、
断面に肉厚差がある。
鏡面を磨いて加工する際、その圧力で表面が微妙にたわむが
、肉厚が違う部分でたわみ具合が異なるため、
肉眼では見えない凹凸ができ、それが模様を生み出す仕組みだ。
中国の古代鏡でも同様の現象は知られ、国内でも江戸時代、
隠れキリシタンの間で十字架やマリア像などが浮かび上がる
「魔鏡」が作られたが、国内出土の鏡で確認されたのは初めて