https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/n305069571
質問があり,「はじめまして 気になります 大島とありますが
銘仙な気がしますがどうなんでしょうか?」というものです。
実は私も始め銘仙と思ったのです。
でもお残り布があり、大島ではないかと思ったのですが…
鹿児島懸絹織物工業と織りなされており、証書が張ってありました。
実は最初はもう一枚の証書があったようなのです。
お写真には写っておりませんが、
生地の耳には泥大島の色が残っています。
果たしてこのお着物は銘仙なのか大島紬なのか?
いわゆる銘仙は関東5大産地、
秩父と伊勢崎・桐生・足利・八王子が有名です。
鹿児島でも銘仙を織っていたということでしょうか。
そもそも銘仙とは、平織りの絹織物。
そろえた経糸に緯糸を仮織りし、
先染めしてから織り上げる「ほぐし織り」と呼ばれる技法で、
裏表のない生地になる。
通常はたて糸とよこ糸を交互に組み合わせて織っていきますが、
たて糸とよこ糸をわざとずらすことにより、
境目がすこしぼやけた風合いになる「絣(かすり)」柄が特徴。
柄から言えば私たちが普通に目にする、大島紬というより、
明らかに銘仙です。
しかし織り糸の素材が問題なわけですね。
このお着物の持ち主は、かなりのご高齢で、
どのお着物もちゃんとお残り布を残しておられました。
やはり鹿児島懸絹織物工業と織りなされている
素敵な薔薇模様のお残り布があったのですが、
とても残念なことにお着物が見当たらなかったのです。
さてさてご質問には何と答えるべきか?悩んでいます。
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