個人攻撃のエスカレートがとどめられたことは良いことです。
「模倣」と「創造」は、「人間」に与えられた能力と思うことを、
先回書きましたが、模倣をして盗用することは、
知的財産権を侵害に当たるでしょう。
私たち服飾関係の仕事において、
デザインなどでゼロからの出発はあり得ないでしょう。
いつもアンテナを張って参考になるものを作品に反映させたり、
感化を受けているからです。
勿論意識的でなくとも過去に見たり、聞いたり、読んだりしたことが、
自分の感性になっていることもあるかもしれません。
今日の、情報が多い、ネット社会において
全くのオリジナルは不可能に近いかもしれません。
例え、自分ではそう思っていても、
類似していると指摘されることもあるでしょう。
最近あるファッション誌にええっと思うデザインを見ました。
自分の過去の作品を見る思いがしたからです。
でも私はこう考えました。
同じ素材を目にしたとき湧くアイデアは誰でも同じかなと…
アレンジを加えたり、変えたりして自分のオリジナルとして、
発表するかどうかは
その人の人間としての資質や良心にかかっています。
人は誰も自分の財産が他の人に尊重されることを願っています。
そうであれば，他の人にも同様の配慮が払われるべきです。
でもその様なことをいちいち取り上げてはきりがありません。
世知辛い世の中をいよいよ過敏にしたくはありません。
聖書の原則はこうです。
「自分にして欲しいと思うことはみな，
同じように人にもしなければなりません」。（マタイ 7:12）
それで、故意にまた常習的に
他の人の知的財産権を侵害するなどして，
“目に見えない”盗みを行なわないようにしたいものですね。
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