先日、赤坂見附の蕎麦屋でこの蜂の子やザザ虫(カワゲラの幼虫)の佃煮を食ったが、虫そのものの味はそんなにしなかった。しいて言えばエビの殻を食ってるような食感(笑)。佃煮なので甘辛いしょうゆの味がかってしまい、素材の味はよく判らなかった。信州伊那には生のザザ虫軍艦巻きという高級寿司があるというが勝手に食ってくれ。ワシャいらん。
出て来た虫の佃煮は猪口の底にちょこっと(笑)で数百円。結構高価である。ありがたいことにまた食べたくなるほどの味ではなかった。話のネタにはなるくらいだな(きっちりネタに使ってるし) 味よりも、問題は見てくれの悪さだと思う。蜂の子といっても、見た目は蝿の子(ウジ虫)と変わらんもんね。
食紅で色をつけたサシ虫(・・って結局、無菌培養したウジのことなんだよね)で釣るという理由だけでワカサギを食わないぼーずとしては蝿の子まがいとゆーだけで許せない。もっとも、そこんじょで売っている蜂の子はミツバチで、本当に美味いのはクロスズメバチだそうだ。ぼーずは平和主義者なんで、スズメバチというだけで近づきたくないなぁ。(なにせスズメバチによる死者の数は毒蛇の被害者数を毎年越えるんですぜ)
蜂の子採りは男の娯楽という説がある。採り方を本で読んだが大変だ。コウロギのもも肉?を口に含み、舌で転がして丸める(うぇっ!) 次に真綿の端をよった糸でこの肉を結ぶ。枝にコオロギを串刺しにしておくとやがてクロスズメバチがやってくる。ハチがエサにとまったとき、真綿の先の肉をこのハチにうまく抱かせる。ハチが抱けば大成功。あとは大勢で真綿の白を目印に飛んで帰るハチを追っかける。従ってハチがスピードを出せない大きさ且つ、持ち帰りを諦めない程度の大きさに真綿を上手く調整するのがコツだとか。
おまけにハチは飛べるので、崖があろうが川があろうが一直線に巣に向かう。飛べない人間が足元も確かめずハチを追うので怪我が絶えないと言う。巣を見つけると花火の煙で親を失神させ、掘り起こすのだが、途中で起きたらどーするんかね。出来ればこの遊びも参加したくないなぁ。
こうまでして採るんじゃ、値段が上がって当然。生の蜂の子はキロあたり数千円の値がつくそうだ。先ほど見た目がウジそっくりとか、甘辛過ぎて味が判らんと書いた。なら蜂の子ならぬ「蝿の子」でバッタもん煮を作ろうと考える奴が出てきてもおかしくは無い。ナマコと言われてウミウシを食わされるよりヒドイ。やっぱりこーゆーもんは疑いながら食うのが正しいのかもしれない。
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