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変わらぬ味

先日、友人達と神戸にあるロシア料理の老舗レストランに行ってきた。僕が小学校の頃からあり、親父のお気に入りの店だったのでもう50年以上続いてきたことになる。こういう古い店があちこちにあるのは嬉しいし、神戸の良い所だと思う。

で、味はと言われると・・・ボルシチやピロシキは変わらぬ美味しさであった。気になったのは、友人達に『ここのハンバーグがお勧め』と言って自分でもオーダーしたのだが、ちょっとがっかり。普通なのだ。僕が覚えていたのはしっとりと焼き上がり、柔らかで全然パサつきの無いものだった。うーん、ハンバーグとしては美味しいのだが、残念だなぁ。

同じ位古い餃子の専門店で“赤萬”という店がある。メニューは餃子に飲み物だけというストレートなお店で、麺やご飯の類は一切無い。カウンターには醤油、酢の卓上瓶が置かれ、その脇には自家製の練り味噌と辣油の入ったステンレスの大きなカップが並んでいる。

客は焼き上がる10数分の間に、これらを混ぜ合わせた自分好みの味噌だれを作る。ウチで食べる餃子は酢醤油に溶き辛子だったので、最初はびっくりしたが今では自宅でも味噌だれになってしまう程好きになった。僕の好きなのは醤油を控えて酢多目の辛味噌だれにすること。また餃子にも辣油を細い筋にして垂らしておく。こうすると辛みが増す上、最後まで餃子がくっ付き難くなる。



ここは持ち帰りもOKなのだが、何故か自分で焼くと味が違う。最初はフライパンでは薄過ぎるのかと厚手のステーキパンでやってみたが、やはり店のように底がカリッと焼けない。何回か店に通って違いを探る。すぐに判ったのが、差し水のやかん。脂ぎった土間に直置きの為、やかんの底に付いた余り美しからぬ水までが、注ぐ時に鍋の中に入る(笑)。これは真似たくないぞ(爆)

鍋に注ぐ水の量も色々替えてみたが、あまり関係は無かった。ある日、店主が作るのを見ていてハタと気付く。鍋が冷めている内に餃子を並べていた。無論、前の客のを焼いた熱は残っているだろうが・・・火を消したまま油を引き、餃子を並べてから水。火を付けるのはそれからという調理法でやってみた。

結果はオーライ。前もって生餃子を加熱し、そこに水を注ぐ我が家のやり方がふにゃふにゃ餃子の原因だった。とは言え、食べるならやはり店で焼き立てを食べるのが一番。ネットでは最凶と言われた白鵬似のおばちゃんも随分と丸く、付き合いやすくなってしまったし(笑)

もう土間の水が鍋に入ることも無くなったが、変わらぬ味が楽しめる。変わったのはこちらが3人前しか食えなくなった事だろうか。以前は5人前を2回焼いてもらっていたのに(笑)。近年店がはやり、土日の追加が禁止になったが、それ以前にコチトラの腹が追加を拒否するようになってしまった。ちょっと悲しいぞ。

面白いのは、食う量が半分以下になったのに店に置いていく金は昔とそう変わらない。あの頃一人前百円チョイだったからなぁ(笑)
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