私のつくる作品は、洋風とか和風とか東洋風とか入り混じった感じなので、
「どこの出身ですか?」
と聞かれて、
「神戸です。」
と答えたら、
「なるほどぉぉ!」
と納得されることもしばしある。
そんなとき、昔学生時代のころなんかは、
「作風と生まれ育った環境は、関係ねぇ!」←まだ小島よしおは存在しない頃。
なんて思っていたが、
今思うと、やはり、子どもの頃住んでいた環境って、すごく影響してるとおもう。
自分ちは、純和風の大きな家、の、二階を借りて住んでた。
そこは急坂から入る小路の奥の家なんだが、
その手前3軒はすべて外国人の住まい。
戸川純の唄は「となりのインド人~なにしてる~のぉぉ~」だったが、
そこら辺に住んでる方々は、日本住まいも長く、日本語ペラペラ。
家はというと、洋風ではあるがいわゆる神戸の異人館そのもの、ではない。
でも、和風ではない。なんか、混じっている。
そんな風な家がポツポツある地区だった。
そんな家々の横を通りながら、ステンドグラス風な小窓や、
連続模様の格子、つたの絡まる壁、なんかを興味深くながめていた。
近くのスーパーにはサリー着た人が買い物してる。
でも、小中学校はインターナショナルスクールがあるので、一緒じゃない。
微妙な、距離感。
で、今は日本の田舎的な、環境に住まう。
とても好きな環境なんだけど、
地域やら、人やら、行事やらの密着度の高さに、たまに疲れる。
あの家々は残ってるのかなあ・・・震災の後、取り壊したかなあ・・・