類人エン(さすらいの詩~砂一詩集)

旅の終わりにこそ続けて流離う。
遠回りの道。
迷うな!それが真の勇気。
無限の嘆きは感謝。
神への祈りだ。

2009年の一時に

2009-02-02 11:21:14 | Weblog
新雪が静かに周りの魂を吸って地上に消えてゆく。
東京ではブルドーザーの音は聞こえない。
代わりに神社から神社へとカラスが飛び交う。
地下鉄駅の階段を上る。
そうだ、新年だから何か新しい希望を見つけるのだ。
子を連れて3人。
地図を見ながら地下鉄から地下鉄。神社から神社。お寺からお寺へとさまよう。
そして、その間にレストランの入り口をのぞく。
立ち止まり顔を見合せる。
やれ、どこで腰を下ろそうか。
日が暮れる前におうちへ帰らなければ。

「命は一つに捧げられてあり」  ”The life is sacrificed to one. ”

2009-02-02 01:52:15 | Weblog
西暦2008年の詩 「命は一つに捧げられてあり」
Poetry in 2008 in Christian era "The life is sacrificed to one. "
体の底までジーンと凍てつく夜明けに一人祖国を遠く望む。 
確かにこの地球に降り立ち、この地上に足をつけている。 
だが体がふわりふわりと何処かを彷徨い歩く。 
この実体が今にも途轍もない赤いどろどろのマグマに飲み干されるのだ。  
その時、皆拳を上げる! 
死から破滅も創造も決して生まれはしない。
死の前にこそ破滅も創造も訪れるのだ。
鉄道のレールを前にして、
あの巨大な鉄の車輪が多くの人々を運んだことに思いを馳せる。 
確かにこの道を通ったのだ。 
思い思いの刹那と悲哀と希望を乗せて列車は走り去ったに違いない。 
この事実を見つめる。 
この鉄則を前に跪き、 
そして、何千年、何万年の輝く時の中に頭を垂れ今、身を寄せ手を合わせる 
「命は一つに捧げられてあり」と・・・!