類人エン(さすらいの詩~砂一詩集)

旅の終わりにこそ続けて流離う。
遠回りの道。
迷うな!それが真の勇気。
無限の嘆きは感謝。
神への祈りだ。

神の教えとは一体何?   What is god's teaching integral?

2009-02-06 14:10:37 | Weblog
神は全てに問う。
神の前では饒舌になっても良い、感情をあらわにしても良い。
しかし、人類は無知で盲目で沈黙であることを神は求めているだろう。
かつて知りすぎることによる悲劇と絶望を人類は経験してきたからに他ならない。
そして、人類はそれらの共有を認めて何時も責任を取らされてきたからだ。
時にそれには耐えられないからだ。
だから無知で盲目で沈黙することは人類を平穏に導いていることを否定できないのだ。
一体、この人類と言うものは実に複雑で不可解極まりない。
ああ、神よ。
我は今、己に自ら問う。
無知で盲目で沈黙とはを。
そして、無知で盲目で沈黙の世界に入りたいと希望したことを。

神は何時も人類が知り過ぎた時の苦痛と苦悩には必ずしも適切な答えを見出してはいない。
故に先ず、人類に平穏を求めるのだ。
その平穏には無知と沈黙による解決が唯一理想として現れる。
それは何故か?
そこには一つの真理が存在するからだ。
しかし、何人をもってしても人類はその苦痛と苦悩に適切な回答を示してくれた者は未だに存在せず、見つけられないでいるのだ。


夜は安息     It reposes at night.

2009-02-06 07:37:07 | Weblog
夜、外を彷徨う。
それは哀しき悲壮のメロディー。
それは野獣の叫び。
ジャングルを平原を砂漠をさすらい、大海をボートで一人出奔するに似ている。
そして、その暗黒の恐怖に寄り添う。
それはリスク、それは冒険!

しかし、そんなリスクや冒険は今、必要ではない。
今、日の暮れない内に家路に着き、小さな棲家で夜を迎え、その漆黒の闇に抱かれて静かに身をそっと横たえる。
そして、夜明け前に起きて東に向かい日の出を待つ。

夜の外出は残酷で卑劣極まりない。
夜の外出は悪魔の遊び場に出かけることだ。
そんなところは真っ平ご免だ。
白昼の外出さえ不確かであり、手探りだというのに。
きっと視力も体力も創造力も地の底まで落ち、わずかの光しか見えなくなったに違いない。

だから夜の帳が下りると外は歩かない。
どうやらそれが最後の人生の終着駅に近づいたと言うことなのだ。