類人エン(さすらいの詩~砂一詩集)

旅の終わりにこそ続けて流離う。
遠回りの道。
迷うな!それが真の勇気。
無限の嘆きは感謝。
神への祈りだ。

さすらい人の目指すところ、それは・・・

2011-10-22 16:22:22 | Weblog

さすらい人。

それは帰るところを目指すことを意味する。

帰るところへの執着がさらにつづけて流離うのだ。

そして、祖国の崩壊を目前にした時、

さすらい人は初めて更に強烈な祖国回帰を熱望する。

その願いはさすらいの嘆きを超越してあまりある。

驚愕・落胆・悲嘆・願望・希望などが・・・・走馬灯のようにさすらい人の目の前をぐるぐる回る。

明日は帰国だ。

明日は帰るのだ。

此処にいてはならない。

明日こそは帰らなければ。

今まで大きな祖国に何の疑問も感じずにさすらいをやってきたのだ。

今こそ帰らなければ。

ゴキブリ、彼らは知っている!

2011-10-22 14:35:55 | Weblog
ゴキブリ、彼らは知っている!

ここはどこの家だ?だれが住んでいるかはお見通し。
ここは一人住まいの家、だけどご馳走は結構たくさんあるんだよ。
つまり、一人住まいの男やもめはあまり奇麗にはしていないと言うことだね。
でもね、大好きなのは油料理を使う家だね。
大好物!日本ではね、我々のことを「油虫」とも呼んでいるんだよ。
散らかして下さい!
汚して下さい!
そんな家が大好き。
玄関の前を横切る時すぐに匂いで分かるの。
ちゃんと、大平原を望むように我々の前には道がついているのだよ。
人間様にはあまり、ピンとこないよ。
我々はその道を辿ればどんな大きなお家や奇麗で豪華なお家でも餌を探しに行けるのよ。
大抵は玄関からお邪魔するんだけどお勝手口や窓や換気扇の口からもラクラクお邪魔。
ただし、時には天井裏、下水口も爬うこともあるよ。
しかし、人間様のお家は一番、安心で、一番幸せ!
何故なら食料には不自由しないからだよ。
しかも人間様はほとんど我々の訪問に気付かないからね。
ただし、ほとんどは人間様が寝床に就き寝静まってからが戦闘開始なんだ。
それでもリスクはあるんだ。
突然ばったり出会っちゃうことがあるからだよ。
その時は覚悟しないといけない。
我々を好きな人間は少ない上、我々を特に大嫌いな人間ぶつかったりすると大変!
人間様の武器は化学兵器だからぶん殴られ、足で踏んづけられるのは仕方がないとしてもあの兵器の一発を見舞われたりしたならもうお陀物だ。
追いかけ逃げ回り、走り回る隙を与えさせないからだ。
だから奇麗好きの家は入っても収穫は少ないからほとんど初めから避けて通る。
要は人間様に気づかれないことが一番肝心である。
場所によってはリスクとおいしさが比例し、高くなることもある。
人間の家を訪問する際は我々に危害を加える他の外敵はほとんどいないから安全である。
蜘蛛もヘビもネズミも出てこない。ネコも犬も相手にしない。
ヒステリックで我々に憎悪を抱く人間に出会いさえしなければ安全この上ないのだ。

俺たちは時には空中を自由に飛びはね、屋根から地下まで這う。

俺たちは人間様よりもしぶとく逞しい。

何故なら人類が始まる前から地球を住みかに生活している歴史は長く、輝かしい。

俺たちはだから人間よりも誇り高く、地球の誉れと思っているんだよ。

人間様よ!

俺たちの生きざま少しは分かったかな?

見てくれは悪くとも俺達の精神、俺たちの根性、そんなにか弱くはないよ。

何故ならこの地球の主と自負しているからだよ。

じゃ、また機会があればね。

さようなら。