カメラ大好きおばあちゃん

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舌は元気ですか? (歯と口の健康アラカルト)

2016年08月13日 | その他
2016年6月1日 毎日新聞 大阪府歯科医師会学術部

「食べる」時は歯、舌、頬を協調させて食べ物を飲み込んでいます。今回は舌に焦点を絞ってお話をします。
舌は、舌の形を変える筋(内舌筋)と舌を動かす筋(外舌筋)から出来ています。 食事の時、舌は歯で噛み砕かれた食べ物を集めて、舌の上で飲み込みやすい塊にして、喉の奥へ送り込んで飲み込みます。これら一連の動作は意識的に行われるのではなく反射的に起こります。 しかし、 脳卒中などで飲み込む機能に障害が出たり、 加齢で飲み込む機能が低下したりすると、 食べ物が誤って気管に入ってしまい、 誤嚥性肺炎を発症することがあります。 飲み込む機能が低下した場合トレーニングやリハビリテーションにより機能を回復することが期待されます。
若年層でも舌をうまく使えていない方がおられます。正しい呼吸法は舌が上あごにつき、唇を閉じて鼻で呼吸をします。 鼻で呼吸がうまく出来ないために口呼吸になってしまっている方もおられ、歯周病や虫歯の原因となります。 歯並びも舌の状態に大きく影響を受けることがあり、 子供の頃から舌の癖を矯正して舌の位置を正す必要があるお子様もおられます。
このように何気なく使っている舌が皆さんの健康維持に大きな影響を及ぼす要因の一つであることが少しお分かり頂けたでしょうか。 安静時、 舌は上あごの前歯の少し後ろに軽く触れている状態が望ましい位置とされています。一度確認してみてはいかがでしょうか。