2017年2月10日 毎日新聞より
大阪市は9日、同市北区中之島の私有地に、2021年度中に開館を目指す新美術館の設計者を決めたと発表した。18年度着工の見込み。新美術館構想は財政難で二転三転し、橋下徹前市長は計画の大幅見直しも検討したが、1983年の構想浮上から34年を経て実現に動き出す。
公募型設計競技に提案があった68件から、遠藤克彦建築研究所(東京都品川区)の提案を最優秀賞に選んだ。
提案によると、建物は地上5階建て。ガラス張りの1、2階の上に1辺約60㍍、高さ約22㍍の黒い直方体が乗ったデザインで、宙に浮いて見えるのが特徴。 直方体の四方から大きなガラス窓を通して自然光が入る。3階に収蔵庫、4、5階に展示室を配置した。1階のレストランやカフェは通りに面し、2階のデッキで周辺と行き来できる構造。デザイン性と機能性の高さなどが評価された。
今年度中に基本設計に入り、実施設計を経て18年度中に着工予定。運営には、民間の資金や手法を活用するPFI方式を導入。事業者は今後決める。
新美術館構想は1983年、大阪出身の洋画家・佐伯祐三の作品31点が市に寄贈されたのを機に機運が高まった。天王寺区にある市立美術館は日本や東洋の古美術が中心で、近現代に特化することになった。
市は98年、延べ床面積2万4000平方㍍の基本計画を発表。国から大阪大医学部跡地の約1万6000平方㍍を約160億円で購入したが、財政悪化で凍結状態に。2010年に平松邦夫市長(当時)は整備費を約280億円から122億円に縮小し、11年就任の橋下市長は(当時)市立美術館との統合も検討した。結局は新設する形で13年に計画が固まった。
この間に集まった作品は4900点。佐伯祐三作品のほかに、前衛美術家集団・具体美術協会メンバーの作品や西洋絵画が目玉だ。 1990年から20 年近く大阪市学芸員を務めた大阪大総合学術博物館の橋爪節也教授(美術史)は「新美術館のコレクションは大阪らしい個性があるだけでなく 、西洋の近現代美術の名品についてもこれだけ豊かな美術館は東アジアに少ない」と指摘する。


2021年度中の開館が待たれます。
大阪市は9日、同市北区中之島の私有地に、2021年度中に開館を目指す新美術館の設計者を決めたと発表した。18年度着工の見込み。新美術館構想は財政難で二転三転し、橋下徹前市長は計画の大幅見直しも検討したが、1983年の構想浮上から34年を経て実現に動き出す。
公募型設計競技に提案があった68件から、遠藤克彦建築研究所(東京都品川区)の提案を最優秀賞に選んだ。
提案によると、建物は地上5階建て。ガラス張りの1、2階の上に1辺約60㍍、高さ約22㍍の黒い直方体が乗ったデザインで、宙に浮いて見えるのが特徴。 直方体の四方から大きなガラス窓を通して自然光が入る。3階に収蔵庫、4、5階に展示室を配置した。1階のレストランやカフェは通りに面し、2階のデッキで周辺と行き来できる構造。デザイン性と機能性の高さなどが評価された。
今年度中に基本設計に入り、実施設計を経て18年度中に着工予定。運営には、民間の資金や手法を活用するPFI方式を導入。事業者は今後決める。
新美術館構想は1983年、大阪出身の洋画家・佐伯祐三の作品31点が市に寄贈されたのを機に機運が高まった。天王寺区にある市立美術館は日本や東洋の古美術が中心で、近現代に特化することになった。
市は98年、延べ床面積2万4000平方㍍の基本計画を発表。国から大阪大医学部跡地の約1万6000平方㍍を約160億円で購入したが、財政悪化で凍結状態に。2010年に平松邦夫市長(当時)は整備費を約280億円から122億円に縮小し、11年就任の橋下市長は(当時)市立美術館との統合も検討した。結局は新設する形で13年に計画が固まった。
この間に集まった作品は4900点。佐伯祐三作品のほかに、前衛美術家集団・具体美術協会メンバーの作品や西洋絵画が目玉だ。 1990年から20 年近く大阪市学芸員を務めた大阪大総合学術博物館の橋爪節也教授(美術史)は「新美術館のコレクションは大阪らしい個性があるだけでなく 、西洋の近現代美術の名品についてもこれだけ豊かな美術館は東アジアに少ない」と指摘する。


2021年度中の開館が待たれます。