不幸が続いていると書いたのですが、
じつは先月祖母が亡くなりました。
危篤との知らせを受け、夜中に弟と横浜の病院へ行くと
容体が安定したとのこと。
すぐにどうにかなる、ということはないとのことで
滞在時間1時間程度で戻ってきました。
祖母は意識はあり、
耳はしっかり聞こえているから話しかけてあげて、と言われ。
パンパンに張ったおなかが苦しくて、話すことはなかったけど
話しかけると小さくうなずいたり。
それで、私が
「元気になったら何食べる~?」と聞きました。
「何がいいかね?」「せんべい?」「お肉?」。
私が「おでんじゃない?おでん好きだもんね」というと
おばあちゃんがうなずきます。
「おでんで何がいいかな?」
「ハンペン」「大根」「卵」「ちくわぶ」・・・
おばあちゃんの好きそうなものを挙げ、周囲が盛り上がったりして。
それからしばらくの時間がたち、
そろそろ私と弟は帰ろうかというとき
それまで一言も発しなかったおばあちゃんの、
聞きなれた かすれて低めの声。
はっきりと出た言葉、
それは
「ちくわぶ」でした。
きっとずっと考えてたんだね、と爆笑。
またまたみんなで盛り上がりました。
横浜に帰る道中、母からの電話で
おばあちゃんが息を引き取ったとのこと。
すぐにどうこうなることはないってはっきり言われたんだけどね。
でもそういうものなんだね。
それでも病室で話ができて、笑っちゃって
なんか、良かったな。最後。
母は最期の言葉が「ちくわぶだった」って笑うけど。
これから、ちくわぶ食べるたびになんか思い出すだろうね。
ちなみにその前におばあちゃんの口から聞いた言葉。
おなじ病院に、点滴受けに来てたおばあちゃん。
売店で買ってほしいせんべいがあったらしく
私が「歌舞伎揚げじゃない?好きだったじゃん」というと
これまたはっきりと
「あげまる(商品名)」。
最後まで食いしん坊で食欲旺盛な、
幸せなおばあちゃんでした。
ゆっくり休んでね!