石塚真一 | |
小学館 |
石塚真一先生の「BLUE GIANT」を読みました。
凄い作品です。小学館漫画賞始め、数多の漫画賞獲得も納得の圧倒的な面白さ。
本作品は世界一のジャズプレイヤーを目指す少年の物語です。
少年は兄に買って貰ったサックスを携え、高校三年間雨の日も雪の日も夜中まで独りサックスを吹き続けます。
その結果手に入れた、聴く者を圧倒する激しい「音」。
しかし楽譜も基本も知らない素人なので、演奏はめちゃくちゃで初めての演奏では客から罵倒を浴びせられます。
圧倒的な「音」一本を武器に、モチベーションだけは最強の素人は世界一のジャズプレイヤーになれるのか!というお話です。
とにかく演奏シーンの描写が熱く、読んでいると呼吸ができなくなります。漫画を読んで息を切らすなんて久しぶりだよ。
名作「岳」の作者だけあって、人間関係の生き生きとした描写やちょっと泣けるエピソードも秀逸。
あまりの面白さに繰り返し読み、最近はamazone musicでジャズばっかり聴いています。
血が燃え滾りジャズを聴かずにはいられない気持ちにさせる、音楽漫画の金字塔的超名作です。
未読なので調べてみたら、実在の場所がいっぱい出てくるのですね。地元の人は興奮してしまいそうな感じです。
実際、漫画で取り上げられた場所を通った私も、主人公を応援してみたくなりました。
こんにちは!
本作品は仙台での高校生活が生き生きと描かれていて、確かに地元の方は嬉しいだろうなあと思います。
1巻と2巻の巻末おまけ漫画では、編集者氏と一緒に行った仙台取材の様子が描かれ面白いです。
仙台には昔旅行で行きましたが、大都市と自然がバランスよく共存していて、美しくて住みやすそうな街ですね。