ひのっき

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ボロネーゼと名古屋人

2018年07月11日 | 絵日記

今日はなんだかパスタ気分とサイゼリヤに。
ミートソースボロニア風にしよう。

うーん、美味しい。
たっぷり挽肉の旨味と玉ねぎの甘味、トマトソースの酸味が絶妙に絡み安定の美味。
フォークがクルクル回ります。

ところでこの料理を「ボロネーゼ」と呼ぶお店も多い中、サイゼリヤではあえて「ボロニア風」と呼んでいます。
そこには隠された深い深い忖度があるのです。

日本では「ボロネーゼ」って、いわゆる「ミートソーススパゲティ」のお洒落な呼び方のように扱われています。
しかしイタリア人に言わせれば、許せないレベルで別物なのです。

本場ではボロネーゼはタリアテッレという平べったい麺を使って作っており、イタリア人はこれをソウルフードとしてこよなく愛してます。
ですので日本で「ボロネーゼ」を注文し、細いスパゲッティがで出てきたりすると驚愕して怒り出す人もいるそうです。

麺の形状で怒るなんてと思いそうになりますが、これがイタリア人でなく名古屋人ならどうでしょう。
上京したものの味噌の違いに舌が合わず、食傷ぎみの名古屋人。ふらり入った食堂のメニューに「きしめん」を発見します。思わぬ故郷の名物に、満面の笑みで注文する名古屋人。
しかし出てきた丼に入っていたのは、なんと細長いうどんの麺でした。
「このたわけぇ!」
激怒する名古屋人。
しかしうどんときしめんの違いはつまるところ麺の形状でしかありません。
つまり「ボロネーゼ」をスパゲッティ麺で出すのは、「きしめん」をうどん麺で出すくらい郷土愛を傷つける暴挙なのです。
日本人の好むスパゲッティ麺を採用しつつ、来日したイタリア人の気持ちにも寄り添うこの配慮。だからサイゼリヤって好きさ!なんてボロニア風タイムでした!


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