新宿中央公園をぶらぶら歩いていると、なにやら像が建っていました。
女性が扇子に枝を載せて、身分の高そうな男性に差し出しています。
看板によると、室町時代の武将太田道灌の「山吹の里」のエピソードとのこと。
にわか雨に降られた道灌が蓑を借りに農家に入ったところ、娘の紅皿が黙って山吹の枝を差し出したと。蓑が借りられない道灌は怒って帰りますが、話を聞いた家臣にたしなめられます。これは兼明親王の歌「七重八重花は咲けども山吹の実のひとつだになきぞかなしき」にかけた謎かけだと。「実の」と「蓑」をかけ、「貧乏で蓑の一つもないのです。」と訴えていたのだと。不明を恥じた道灌はその後歌に精進するようになったとの伝説です。
うーん、反省した道灌が貧しい里の力になるのではなく、歌に傾倒しちゃったのがなにやら「なきぞかなしき」な感じだなあなんて。
紅皿さんも「そっちかよ!」なんて扇子で突っ込んでるようにも見えます。
それにしても昔の人の教養って凄かったんですねなんて散歩タイムでした!
確かに、「そっちかよ〜」ですよね。
せめて、簑をたくさんくだされ。
扇子から読み取る「そっちかよ~」さすが
日々読書に勤しんでいる方に
こんにちは!
ありがとうございます。
確かに蓑とか贈呈すれば美談として綺麗にまとまりますよね。
精進した後に道灌さんは歌人としても有名になったそうです。
紅皿さんの渾身の突っ込みも無駄にはならなかったみたいですね。(笑)
こんにちは!
ありがとうございます。
子供と一緒に昔話を観たり読んだりしてるうちに、脳内に昔話テンプレが出来上がっていたみたいです。
てっきり道灌さんが山吹の里のために何か尽力してめでたしめでたしかと思いきやまさかの展開でびっくりでした。
紅皿さんの姿が「なんでやねん・・」にも見えてきました。(笑)
逸話は有名ですもんね。
浅学菲才の
私にさえ、分かっておりましたが、
さて、その像があるとすれば、
是非、見ないわけにはいきませんねぇ。
次の上京の折にでも、
是非、是非。
こんにちは!
太田道灌って色々な逸話がありますね。
猫地蔵で戦に勝った武将としての逸話、山吹の里の歌人としての逸話、そして江戸城を築城し拠点化した都市建設者としての逸話、本当に多彩な人物だったんですね。
太田道灌像はこの新宿中央公園の他に、JR日暮里駅駅前、有楽町の東京国際フォーラム前など随所にあります。
江戸の守護神みたいな方ですね。(^^)
こんにちは!
コメントありがとうございます。
武将もそうですが、貧しい農家の娘がそれだけの教養を持っていたのが驚きです。庶民の教養って本当に高かったんですね。
雨具は当時、庶民には高級品だったみたいですね。江戸の都市設計をしたと伝わる道灌ですが、そのあたりにはいまいち無頓着だったのかもですね。
でも、道灌さんの気持ちも分かります。
和歌に秘めた思いを解くなんて、私には難易度の高いクイズの正解を出すのと同じ位に大変です。
紅皿さん、賢いけれどストレートに簑が無い、と云っていたら歴史が変わったのでしょう。
びっくりです。
すぐに理解出来なかった
道灌さん、仕方ないですよね。
・・はなこころ