網野善彦先生と阿部謹也先生の対談集、「対談 中世の再発見 市・贈与・宴会」を読みました。
いや、面白かったです。
網野先生と阿部先生は、それぞれ日本史学と欧州史学で独自の史観を打ち立てたことで知られる、国内最高峰の歴史学者の一人です。
ユニークな歴史観を持つ両先生が、中世における人々のものの考え方や捉え方、風習や文化、価値観などについて、売買や贈与、宴会やもてなし、市、芸能、徳、公といったテーマを軸に、日本史学と欧州史学の立場からその見解をあれこれ比較文化論的なテイストで語ってくれおり、非常に興味深く読めます。独自の史観で知られる二人だけに、ページをめくるごとにへーそんな考え方もあるんだーなんて目鱗の連続、読み終わった頃にはちょっと視野が広がったようなお徳感に包まれます。
さらにありがたいのが、その読み易さです。対談集だけに全部口語で、しかもテーマに沿った重要なことしか言わないのですいすい脳に落ちていきます。網野先生の著作って史学系の読み物としては相当読みやすい部類なんだけど、それでもちょっと文体が学術調で読みこなすのに体力がいったりするのでこの消化のよさは楽チンに嬉しい限りです。
中世という時代に興味のある方はもちろん、ちょいと角度の違うモノの見方をお求めの方にお奨めの良書です。
いや、面白かったです。
網野先生と阿部先生は、それぞれ日本史学と欧州史学で独自の史観を打ち立てたことで知られる、国内最高峰の歴史学者の一人です。
ユニークな歴史観を持つ両先生が、中世における人々のものの考え方や捉え方、風習や文化、価値観などについて、売買や贈与、宴会やもてなし、市、芸能、徳、公といったテーマを軸に、日本史学と欧州史学の立場からその見解をあれこれ比較文化論的なテイストで語ってくれおり、非常に興味深く読めます。独自の史観で知られる二人だけに、ページをめくるごとにへーそんな考え方もあるんだーなんて目鱗の連続、読み終わった頃にはちょっと視野が広がったようなお徳感に包まれます。
さらにありがたいのが、その読み易さです。対談集だけに全部口語で、しかもテーマに沿った重要なことしか言わないのですいすい脳に落ちていきます。網野先生の著作って史学系の読み物としては相当読みやすい部類なんだけど、それでもちょっと文体が学術調で読みこなすのに体力がいったりするのでこの消化のよさは楽チンに嬉しい限りです。
中世という時代に興味のある方はもちろん、ちょいと角度の違うモノの見方をお求めの方にお奨めの良書です。
ようこそです!
これは良書ですよねー。
別方向の価値観が同じ軸でぶつかると、それぞれの凸凹が浮き彫りに投影されて、面白さが倍倍に増幅されます。しかも本書は超一級のユニークな歴史観の絡み合いで、ページをめくるごとにワクワクが止まりません。
是非このお二人には別のテーマの対談集も出していただきたいですねー。