ハルツ地方には魔女が棲んでいると言われています。
ハルツ山地にあるブロッケン山では、4月30日の夜にほうきに乗った魔女が集まって宴会を開くという言い伝えがあり、現在も1年に1度この日の夜は、ヴァルプルギス祭という魔女のお祭りが行われています。
ヴァルプルギスは春の女神の名に由来しており、もともとはキリスト教が伝播する以前から行われていた春を祝うお祭りでしたが、そういう宗教的背景をもってしても尚、キリスト教と融合しながら遺ってきたゲルマンの魔女の宴です。
中世では魔女裁判が行われており、その犠牲者も実は沢山、いるという黒歴史でもあります。
ゲーテの戯曲『ファウスト』に書かれたことで一躍有名になりました。
とにかく、山頂でも山麓の町でも魔女の人形のお土産で溢れています。
手作りの魔女を手に取って、記念に買おうかと……と逡巡したのですが、断捨離中の私は心を鬼にして1個も買わずに帰ってきました。(+_+)
で、ブロッケン山の山頂にある記念館。
一階の売店には、やっぱり魔女がいました!
二階は記念館。
その上は展望台。
記念館にはソ連時代の監視態勢を示す地図や施設の説明、兵士の装備品や武器などの展示もありました。
ソ連時代の兵士の宿舎。今はホテル。
頂上。標高1142m。
南ドイツでは一番、高い山だということですが、標高はこの程度。
ただ、偏西風の影響で冬などはアイスランド並みの気温というか気候だそということです。
1年のうち250日は霧に包まれており、その霧があの有名なブロッケン現象を起こしているんですね。
頂上はこんなに平ら。
地面にある長方形の銘板は、置かれている方角に位置する都市名と距離が記されている。
私が行った日は快晴!!
頂上で、ポテトとビールでランチ。
ブロッケン駅の蒸気機関車。
車窓の風景。
森の木が枯れている。
シュバルツバルトの森は酸性雨で枯れて、その再生にとても難儀したということは知られているけれど、ブロッケン山の森が、木の種類によって、こんなに枯れているのは、どうも虫害らしい。
ハイカーの人たちの姿も多い。
ヴェロニゲローデ駅に到着
ヴェロニゲローデのラートハウス(市庁舎)
ヴェロニゲローデは、日本ではガイドブックでもあまり紹介されていないらしい。
でもその木組みの家の街並みは、正直に言って北ドイツの真珠などと言われていつツェレ Celle よりはるかに素朴で美しい。
何よりも、ツェレ Celle のように、街全体がテーマパークのように観光化されていないのが、いい。
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