映画『リトル・ガール』予告編
原題は『Petite fille』
フランスの映画。
少女の瞳に徐々にふくれあがり、溢れ流れる涙。
なんという子役の演技だろうと、感嘆しつつみていたら、なんとエンドロールでドキュメンタリーと知った。
ドキュメンタリー風に撮られた映画だとばかり、思い込んで観ていた。
まさに、本人サシャと、家族だった。
「だれも傷つけているわけでもないのに、理不尽な生活を強いられている」という母親の言葉が、突き刺さる。
2020年のフランス社会、とくに学校教育の場で、校長を始め、教師達こんなにもトランスジェンダーに対し無理解で、差別的な行為が堂々と起きていることに、驚く。
今、サシャが、自分の思い通りの、生き方をしていると、そのように感じられる日々だと、いい。
サシャの住むフランス北部のエーヌ地方の風景が、これが、またとても美しい。
<追記>
男と女が、子どもを産むための機能として存在しているのだとしたら、それはヒトラーのナチズムと同じだ。
人は、己の生き方を選択できる存在でありたい。
性別も含めて。
通念も越えて。