チャレンジ

楽しく、自然体で生活しながら、チャレンジし、感じ続ける記録です。

わざと難しく作る

2005-04-09 23:23:13 | ビジネスアイデア
 機械を設計する際に、わざと難しく作ることがあるという話を聞いた。

 目的は他の人に真似をされないようにするため。構造が複雑だと、その内容を模倣すにも、構造を理解するにも簡単には行いづらいからだそうだ。

 また、オリジナルな技術であっても、経済的な恩恵が極めて大きい場合をのぞき、あえて特許申請を行わないということもあるらしい。特許を申請することで、その内容が公開されることを恐れてこのように対応する。

 技術革新が激しく、それに伴い製品ライフサイクルがますます短くなっている状況、そして模倣が比較的容易に行えるという状況を踏まえて。オリジナルな技術という立場を少しでも長期間維持することが、会社の利益につながるという時代背景が背後にある。

 わざと難しく作ることは、「ムリ、ムラ、ムダはいけない」という著名な経営者の経営哲学とは反している。それでも競争上はやむを得ない状況になっているというのは、何かがおかしい気もする。