昭和ー5
(明治・大正・昭和)
中原中也(なかはら ちゅうや)
1907年(明治40年)~ 1937年(昭和12年)30歳病死
山口県出身 詩人、歌人、翻訳家。
代々開業医である名家の長男として生まれ、跡取りとして医者になることを期待され、小学校時代は学業成績もよく神童とも呼ばれたが、8歳の時、弟がかぜにより病死したことで文学に目覚めた。中也は30歳の若さで死去したが、生涯で350篇以上の詩を残した。
代表作 『山羊の歌』(1934年)『在りし日の歌』(1938年)
汚れっちまった悲しみに・・・「山羊の歌」より
汚れっちまった悲しみに
きょうも小雪の降りかかる
汚れっちまった悲しみに
きょうも風さへ吹きすぎる
・・・・・
峠 三吉(とうげ さんきち)1917年(大正6年)~ 1953年(昭和28年)
36歳没 詩人。
峠三吉は28歳の時、爆心地から3km離れた翠町の自宅で被爆しました。戦後、青年運動・文化運動を通じ次第に平和運動の先頭に立つようになり、原爆反対、平和擁護の作品を数多く発表しました。日本共産党員であった三吉は、占領軍の弾圧に屈せず、最期まで活動を続けた。1953(昭和28)年3月10日、国立広島療養所で手術中に死去。享年36歳でした。仲間は、そんな三吉の勇気と平和への熱意をたたえるとともに、彼の遺志を継ぎ、核兵器廃絶の決意を新たにする。
峠三吉の代表作であり、原爆をテーマにした詩の中で名作の1つとされているのは『序』であるが、詩の中での記述から『にんげんをかえせ』という題でも広く認知されている。
原爆詩集『序』
ちちをかえせ ははをかえせ
としよりをかえせ
こどもをかえせ
わたしをかえせ わたしにつながる
にんげんをかえせ
にんげんの にんげんのよのあるかぎり
くずれぬへいわを
へいわをかえせ
今日は雨や風、鬱陶し天気です。☂☂
今日も見ていただいて有難うございました。
では又~~